動画制作のために支払ったのは「2000万円」
「宮迫さんは闇営業問題で反社会的勢力との繋がりが発覚し、吉本興業との契約を解消しました。その後、YouTuberとして活動されていますがテレビにはいまだ復帰できていない。市民感覚では“クリーン”とは言い難い。
宮迫さんの動画制作にあたっては大村競艇の収益から広告代理店に2000万円を支払っています。動画再生回数は約85万回で、動画公開後に大村ボートレースのマイル会員に登録してくれたのは約400人。射幸心を煽られた方が登録したのかもしれません。プロモーションとして果たして成功と言えるのか……」
広告代理店は園田市長が“好み”で選んだんじゃないか
3月3日に行われた市議会では、動画制作を行う広告代理店を選定する過程にも疑惑の声が上がっている。他の市政関係者がこう証言する。
「大村競艇側は8社の広告代理店からコンペで選ばれたと説明しているのですが、市民の間では園田市長が“好み”で選んだんじゃないかとも言われている。以前、園田氏は市民との意見交換会を開催していたのですが、会の名前は『マチノコトーーク』。雨上がり決死隊がMCをしていた『アメトーーク!』(テレビ朝日系)を模してロゴを作成していました。宮迫さんのことは以前から好きなんでしょうね。
園田市長の“テレビ好き”は市民の間では有名でしてね。2018年にも『池の水ぜんぶ抜く』(テレビ東京系、同年10月14日放送)に出演しているのですが、この番組は以前から動物愛護の観点から批判が上がっていましたから、冷ややかに見ている市民も多い。しかも『週刊文春』(2018年11月8日号)で約3000匹の魚が大量死した可能性が高いことも報じられてしまった」
市長は個人プレーが多すぎる。やりたい放題
かねてより燻っていた“反市長派”の鬱憤が「宮迫動画」をきっかけに噴出しているという側面もある。この市政関係者は、「そもそも市長は個人プレーが多すぎる」と批判をさらに展開する。
「このコロナ禍で、園田市長が1億円を長崎県の医療業界に寄付させています。また、大村市の医療従事者にも1万円のクオカードをプレゼントした。寄付自体はいいことですが、市から県という下から上の寄付は多くはありませんし、公職選挙法の関係もあるので反対する人が多かった。しかし市長は強行したんです。
寄付金の財源になったのは宮迫さんの動画の時と同じで大村競艇の収益です。この収益は大前提として教育や福祉、インフラ整備などで市民に還元しないといけない。しかし使い途を決定するのは市役所の競艇企業局で、ここの局長は園田市長が任命した人物。だから市長の一声で色々決まってしまう。もうやりたい放題ですよ」