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名コーチ“河田さん”の復帰で、カープが強くなるこれだけの理由

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/03/26
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なんだかもう、役者が揃ってる感じですよね

 さて。今度は選手、ピッチャーに目を向けてみましょう。まずは我らがエース大瀬良。完璧な仕上がりで開幕を迎えてくれました。今日の試合でもきっと最高のピッチングをしてくれるでしょう。もし、もし万が一そうじゃなかったとしても大丈夫。今年の大瀬良は間違いなくやってくれます。かと思えば2年目の森下。早速「火曜日の男」と呼ばれ、こちらも順調な仕上がりで開幕。森下は個人的に大好きな選手でもあるんですが、なんでしょうかね、あの爽やかさ、清々しさ、素直さ、謙虚さは。投げるボールにもその人間性が表れているように見えます。特にあのストレート。まさに「まっすぐ」。本当に気持ちのいい球筋、それこそ「ボールが喜んで投げられている」と感じるほど素晴らしいと思います。

 あとはノムスケ、なぜかフルネームで呼んでしまう九里亜蓮、からの遠藤や床田や中村祐たち。今シーズンの先発陣は豊富です。さらに栗林、大道、森浦。こちらも本当に楽しみ。抑えは栗林になりそうですが、個人的にはその前を投げるピッチャー。新人枠で言うと森浦がワンポイントリリーフ、ロングリリーフなど幅広い起用法ができそうな気配。フランスアが帰ってくれば栗林とのダブルストッパーというのも考えられます。いや~。なんだかもう、役者が揃ってる感じですよね。ていうか揃ってますね。やはりワクワクですね。

 残るは打線。ここは河田さんの言う「タナ・キク」の機能度が上がってくれば必然的にそのあとの流れも良くなる。あとは堂林、クロンあたりがどうなるか。調子の悪い時の堂林は左肩が内側に入ってくる傾向があり、そこを我慢できればしっかり成績が残せると思うのですが、このコラムを堂林が読んでいるはずもないし、素人の私が言えるようなことはコーチがとっくに言ってるだろうし、とにかくシーズンを通して活躍してほしい。これに尽きます。お前が打てなかったら仕方ないよ。そう安心して見られるバッターになってほしいです。あと、クロンは日本野球へのアジャストに苦労しているけど、チームに積極的に溶け込み、つねに誠也のそばにいて、いろんなことを吸収しようとしていますよね。こういう「勤勉」な外国人選手は長い目で見てあげれば必ず成績を残すと思います。カープ史上最高の外国人選手と言っても過言ではないエルドレッド。彼だって最初の数年間は苦労したワケですから。クロンが覚醒した時。それはカープの打線に一切の穴が無くなる時かもしれません。

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 ああ、こうやってカープのことを書いているだけでも楽しい。開幕を迎えたことも嬉しい。今年も始まったプロ野球。全世界のカープファンの皆さま。カープに一喜一憂する日々がやって参りました。始まってしまいました。コロナストレスをカープに吹き飛ばしてもらいましょう。赤き選手たちに心からの応援を届けましょう。そして。より多くの「こいほー!」を叫びましょう。

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