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2010年4月3日を思い出す…“親友”横浜との乱打戦はヤクルトAクラスの吉兆だ

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/04/04

11年の時を経てやってきたあの開放感

 そして、2021年4月1日。11年の時を経てやってきた、11-11という「泥仕合」。2回の時点で5-9。四球でランナーをため、タイムリー。出てくる投手が皆ことごとく打たれる。

 嗚呼、山野。
 嗚呼、今野。
 嗚呼、上茶谷。
 嗚呼、石田。
 嗚呼、平田。

 鳴り止まないであろうブルペン電話。ベンチの喜怒哀楽がコロコロ変わる。ホームランこそ出なかったが、あの日と同じあの感覚。大量得点勝ちでも大量失点負けでもない、この感じ。

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 9-8でも10-9でもダメ。お互いが二桁に乗せての接戦じゃないと、泥んこにはなれない。現地観戦はできませんでしたが、テレビでも十分に泥だらけになりました。途中、幸せすぎて疲れ果てて寝てしまいましたもん。

 歳は取りたくないもんです。

 実は両チーム、2011年にも神宮で10-10という泥仕合をしてまして(スワローズが0-9から追いついた)、その後の両チームの成績はスワローズが2位、横浜が最下位でした。スワローズにとって、横浜との引き分け泥仕合は吉兆なんです。サンプルが一個しかないですけどね(笑)。

 今年は親友にも泥仕合=吉兆と思わせたい。泥だらけになりながら共にいきましょう、Aクラス。もちろん私は、今季も全力で傘を振ります。

「泥よ! 降ってこい!」と願いながら。

4月1日のDeNA戦、生還した渡辺大樹を迎える村上宗隆らヤクルトナイン

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