アミューズの“のれんわけ”
「昨年、佐藤はYouTubeチャンネルを立ち上げて現在の登録者数は200万人超え。そこでは元ジャニーズの赤西仁や錦戸亮とのコラボ動画も配信し、事務所の壁を越えた人間関係が話題になりました。昨秋にはアパレルブランド『A』を立ち上げて商品企画に携わっています。神木も昨年YouTubeチャンネルを立ち上げ、親しい俳優らと共演したり、将棋やマンガなど趣味全開の企画に挑戦したりしています。
そんな取り組みに伴って、佐藤から『幅広く、ボーダーレスに活躍していきたい』と意思表示があったんです。小さい事務所のほうが“小回り”も効くし、こうした新しい案件にも柔軟に対応できますから。それに新会社の社長には佐藤と神木の“育ての親”が就任することになったので、2人がそちらへ行くのは自然な流れでした」(同前)
新会社の代表取締役になったのは、アミューズの千葉伸大常務取締役だ。
「千葉さんは3月31日付けで退社することになっていますが、入社以来、俳優部門のマネジメント分野で辣腕を振るってきました。彼がアミューズの興隆に貢献してきたことは確かです。
でもアミューズは社員が増えすぎて、役員ポストが足りなくなっている。組織としてはよくあることですが、中西正樹アミューズ現社長は入社も学年も“後輩”にあたります。『だったら一国一城の主に』という大里会長のご褒美的な配慮があったことは間違いないでしょうね。新会社の相談役は大里会長が務めますし、アミューズも出資します。“関連会社”とか“子会社”的な存在に近い」(事務所関係者)
ONE OK ROCKの新事務所にもアミューズの元マネジャーが同時に移籍し、ファンクラブの運営は引き続きアミューズが請け負うという。
三浦春馬の自死をきっかけに進んだアミューズの“のれんわけ”。それぞれが、あらたな一歩を踏み出す春となる。