木村拓哉(48)と工藤静香(50)の次女でモデルのKōki,(18)が、大炎上騒動に巻き込まれた。イタリアの高級ブランド・ヴァレンティノのウェブCMで、ヒールを履いたまま日本の伝統的な着物の帯の上を歩いたというものだ。思わぬ炎上に、デビュー以来Kōki,のプロデュースを手掛ける工藤の怒りはマックスに達しているという。

 問題のウェブCMは、ヴァレンティノの2021春夏コレクション「ヴァレンティノ コレツオーネ ミラノ」にKōki,がキャンペーンモデルとして登場したもの。雅楽のような音楽をバックに、白いミニドレス姿で美脚を大胆に露出したKōki,が、ヒールのままで着物の帯のような布の上を歩いた。

koki, ヴァレンティノの日本公式ツイッターより

 これがSNS上で炎上。「日本の文化に対して敬意がない」、「なぜ止められなかったのか」、「事前にまずいと分かっていたはず」と批判が殺到。本来ならCMの制作チームに向かうはずの批判が、モデルを務めただけのKōki,にも及んだ。

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制作チームとKōki,の意志疎通が失敗?

 批判を受けたヴァレンティノジャパンはすぐに動画CMを削除し、3月30日には公式ツイッターで「日本の文化に敬意を込めて作成されたもので、日本の文化を冒涜するような意図は全くなく、このシーンで使われた布も、着物の帯ではありませんが、多くの方に不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

「ヴァレンティノが謝ったあとも、Kōki,のインスタグラムには4月1日まで問題のCMがアップされたままでした。その顛末にも、制作チームとKōki,サイドの意思疎通がうまくいっていなかったことが表れています。今回のウェブCMは、日本とイタリアのクリエイターチームが制作に当たっています。日本の伝統的なアイデンティティーである帯を粗末に扱えば問題になるのはすぐにわかりそうなものですが……」(ファッション誌編集者)

ヴァレンティノの日本公式ツイッターより

 高級ブランドにとって炎上は命取り。なぜこれほどリスキーなCMが制作されてしまったのか。

「あれは帯ではないと否定していますが、むしろ着物や帯など日本文化へのリスペクトを表そうとしたCMだと思います。モチーフになっているのは、1983年に47歳で亡くなった寺山修司さんの映画『草迷宮』。1979年に制作されたフランスのオムニバス映画『プライベート・コレクション』の一編で、当時高校生だった三上博史の俳優デビュー作でもあります。泉鏡花の同名小説を元に撮られた映画で、世界的にも評価が高いです」(テレビ制作会社関係者)