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Kōki,の炎上に怒り心頭の工藤静香が、それでも“プロデューサー”として敏腕な理由

2021/04/09
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Kōki,の成功は母の努力のたまもの?

 寺山の映画「草迷宮」では、母を失った主人公が夢と現実を行き来しながら旅をする。和小物を効果的に配置することで、ありふれた風景を迷宮に仕立てる映像美が話題になった。その中で、森の中に置かれた朱色の金襴緞子の帯の上を主人公が駆け抜ける場面があり、今回のCM動画とも酷似している。

 Kōki,はもともと、15歳だった2018年にファッション誌「ELLE JAPON」7月号の表紙でモデルデビューしている。同年8月には日本人として初めて、しかも歴代最年少でブルガリのアンバサダーに就任した。9月にはシャネルのビューティーアンバサダーにも起用され、こちらも日本人初だった。2021年には米国の化粧品メーカー、エスティローダーの最新グローバルスポークスモデルにも抜擢されている。

Kōki,本人インスタグラムより

「新人モデルとは思えない抜てきは、もちろん木村拓哉と工藤静香という両親の力によるものでしょう。とりわけ、母親の工藤がKōki,のブランディングに奔走したと言われています。デビューから安売りせず、世界的な有名ブランドにターゲットを絞って仕事を獲得することで、Kōki,の価値を高めることに成功しました。複数のモデルエージェンシー経由で仕事をすることもありますが、基本的には工藤の個人事務所の所属タレントです」(スポーツ新聞芸能デスク)

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 工藤は早い時期から、Kōki,を日本の芸能界の外側で通用するように育ててきた。インターナショナルスクールに通わせて英語を日本語レベルで使えるようにし、仏語とスペイン語もマスターさせている。また、自身が二科展に20回以上入選した絵画の腕前もKōki,に伝えている。

「50歳になり自身が表舞台に立つ機会は減った工藤ですが、Kōki,や姉のCocomi(19)を通じて現在もプロデュース欲は衰えていません。それだけに、今回のヴァレンティノの炎上でKōki,のイメージに傷がついたと怒り狂っているそうですよ」(テレビ関係者)