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小室圭さん「私や母は借金を踏み倒そうとした人間だったことに」「切実に名誉の問題」28ページ文書ににじむ“自らの正しさ”

2021/04/08

source : 文藝春秋 digital

genre : ニュース, 社会

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「私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります」

〈借りたお金であろうがなかろうが一括でお金を渡せば済む話なのになぜそうしないのか、といった意見が当初からあることについては承知しています。どのみち支援を受けたのは事実なのだから元婚約者の方がお金を返して欲しいと言うのであれば渡せばよいではないか、たとえ元婚約者の方のおっしゃることが事実でないとしても支援に感謝しているのならお金を渡すべきだ、といった意見もあったと思います。それでもそうしなかったのは、どのような理由があろうと、早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできないと考えたからです。借金だったことにされてしまえば、元婚約者の方のおっしゃることが正しかったということになり、私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。これは、将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します。それを仕方のないことだとは思いませんでした。一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありましたし、今でも、同じように受け止めています。

小室圭さん ©JMPA

 そうは言っても、現在まで続いている報道の状況をみると、お金をお渡しして借金だったことにされる方がまだ良かったのではないか、と思われる方が多いかもしれません。しかし、名誉を傷つけられるような疑いをかけられ、その疑いが事実でないにも関わらず早く苦しい状況から抜け出したいと思うあまり事実でないことを事実として認めるのと変わらないことをしてしまえば、一時期はそれで良くてもそのことが一生重く付きまといます。いろいろと悩みはしたものの、一生の後悔となる可能性のある選択はできませんでした。この考え方を理解出来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、あらゆる可能性を考えたうえで決めたことでした〉

2020年、眞子さまお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

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 この箇所を読んで、長年にわたり「なぜ事実と異なる内容が真実であるかのように報じ続けられているのか等々疑問点は多くありましたし、恐怖も感じました」という小室さんの心情を推し量るとともに、小室さんにとっては自らの正しさを証明することが何よりも重要なのではないかと感じられた。そして、パートナーとなるはずの眞子さまや、そのご家族である秋篠宮ご一家への思いやりや配慮のようなものが伝わってこないことに驚いた。「結婚に関する具体的な事柄に触れることはしていません」と前置きはしているものの、果たして小室さんは眞子さまとどのような結婚や生活を望み、思い描いているのだろうか。