この記事は私も読んだ。共同通信のこれ。
『「首相出して」難交渉』『主導権はファイザー 河野氏相手にされず』(信濃毎日新聞3月7日)
もちろんファイザー製薬の駆け引きの一つだろう。でも本当にこういう事態になったら国内なら力ずくで乗り切れても海外のリーダーや交渉人は菅首相に忖度などしてくれない。菅首相の発信力、対話力は政権ではなく国民の命運を握っているという当たり前のことを考えさせた怖い話であった。
では菅首相はどうすべきなのか。「夕刊フジ」コラムは最後に書いていた。
「情報をきちんと開示することだ」
下世話なタブロイド紙が真面目に見えてしまう。
正論すぎる北朝鮮の“建前”「コロナから選手を守る」
では、下世話だけど正論すぎた最強の件を紹介しよう。
北朝鮮である。
『北、東京五輪不参加を決定』(産経新聞4月7日)
政治的な思惑ではという解説が目立った。
米バイデン政権が新しい対北朝鮮政策をまもなく公表するタイミングでの不参加表明は「今は融和ムードを演出する局面ではないとの判断も見え隠れする」(朝日新聞4月7日)
狡猾な北朝鮮。日米韓への政治的駆け引き説はおそらく当たっているだろう。本音と建前でいえば「本音」の部分だ。しかし今回の北朝鮮の「建前」はなんだったか。
『コロナから選手を守る』(産経・同)
ああ、正論すぎて困る。
見え見えの正論であるのがわかるのに、なんとも痛いとこを突かれた感がある。東京五輪はどでかい矛盾を抱えているのがわかる。
この、下世話だけど正論すぎという現象はいつまで続くのだろうか。
文春もタブロイド紙も北朝鮮も、ゲリラが王道を制している。