元AV女優で、現在は会社員と文筆家として活動する神野藍さん(25)。今年の5月には地方移住を決めて新しい場所に移り住んだが、5日で東京に戻ることに。

 そんな彼女に、地方移住のきっかけや5日で東京に戻った理由、AV女優引退後のセカンドキャリアなどについて聞いた。(全2回の1回目/続きを読む

神野藍さん

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「東京にこだわる必要がないんじゃないか」と決意した移住

――神野さんは今年の5月に地方移住したそうですね。きっかけは何だったのでしょうか。

神野 会社員としてフルリモートで仕事をしながら、文筆家として原稿を書く生活をしていたんですけど、自分の人生を振り返った時に、東京にこだわる必要がないんじゃないかと思って。

 パソコンさえあればどこでもできる仕事だし、東京じゃない場所に住んだら、執筆活動にもいい影響があるんじゃないかなって。それに地方だったら、元AV女優という過去について触れられることも少なくなるんじゃないかと思って、選択肢の一つとして考えて。

 ちょうどその時にお付き合いしていた方も地方に住んでいたので、今年の1月に移住を決意しました。

――パートナーと移住をすると決めたんですね。

神野 そうです。彼の住んでいる地域に移住をすることを決めたので、実質的には私が家を探して、契約してっていう感じでした。一緒に暮らすというよりは近くに引っ越すようなイメージで。

 それで家を探し始めたんです。条件としては、犬が同居できること、一軒家で庭付きであること、賃貸物件であること、陸の孤島みたいな何もない場所ではなく、それなりに集落があるところで探して。

――「一軒家」で賃貸だとなかなかなさそうですよね。

神野 全然なくて。いわゆる大手の不動産には載っていないんですよね。だから現地に行って、昔からの不動産屋さんを紹介してもらったり、大家さんに直接繋げてもらったりして。

 約2ヶ月探してやっと見つけました。二階建ての一軒家で、築年数で言うと結構古めで、中もリフォームしないといけない場所がいくつかあったんですけど、リフォームしながら自分の快適な家を作っていくのもいいなって思って。即決でした。

 

準備万端で東京の家を引き払い、購入した車で新居へ

――それから契約や引っ越しの準備を?

神野 念には念をという感じで、何度もその地に足を運びました。長い時は1週間近くホテルステイしてみて、その環境が大丈夫かチェックして。それに最低限生活ができるように事前に家の片付けもしました。

 あとは車も購入して。準備万端で、東京の家を引き払って、そのまま車で新しい家にいきました。引っ越し業者が対応していない地域だったので、大きい家具は事前に送って、あとは段ボールに詰めて、車の後ろに積んで。

――かなりコンパクトな引っ越しですね。

神野 移住するときにミニマリストになろうと思って、断捨離したんです。「いざ、新天地へ!」という新鮮な気持ちで移住したんですが、なんと5日で帰ってくることになってしまって……。