2人のなかにある“U字工事の根本”にズレはない
――ネタはお2人で作られてるんですか?
益子 2人で作っていますね。高校からの同級生で先輩後輩でもないんで、どっちがたたき台を作って…みたいなのはないですね。昔は工場でバイトしてたんで、その休憩所を貸してもらったり、俺んちで作ったりもしてましたけど、最終的にはカラオケに落ち着きましたね。1000円くらい出せば、人目も気にならないし、大声も出せるし飲み物もあるんで。
――ネタ作りが一番コンビ間で揉めやすいところだと思うんですが、そういったことはあまりないんですか?
福田 今はもうほとんどないですね。2人のなかでU字工事の根本みたいなものにそんなにズレはないと思います。
益子 2008年のM-1決勝行く直前ぐらいが、一番ピリピリしてたかもしんないですね。まだ飯も食えてねぇから。でも、それを乗り越えたからこそ、今はまたピリピリしても大丈夫だろうなっていうのはありますね。「マジでこいつなに言ってんだ? 全然、おもしろくねぇぞ」ってときもありますけど、一応話だけは「ほーん」って聞いてるフリしながら、必死でどう軌道修正していけばいいんだって考えています。
福田 それは俺もあっからな!
益子 まぁ、お互い様ですね。
益子が「ちゃんとやろうよ」と言うシステムで20年!
――高校から考えるともうお付き合いは20年以上になるわけですよね。もうお互いのことも知り尽くしているんですね。
福田 まぁ、そうかもしれないです。こいつは根が真面目なんで、いろいろ率先してやってくれるんですよ。僕からは「ネタ合わせしよう」とかってほとんど言ったことなくて。だらしない人と組んでいたら、グダグダで終わっちゃっていたかもしれないけど、「ちゃんとやろうよ」って言ってくれるんですよね。感謝しています。
益子 なんだよ、急に。うれしいねぇ。確かに、ネタ合わせとかは100%、俺から言いますね。そういうシステムになっているんですよ。たまに、ライブも近いのに「こいつ、全然声かけてこねぇな? このままライブ当日になったらどうすんだろう?」みたいになる不安はありますけどね。
福田 いや、俺も不安に思うときあるよ。でも、もうこのシステムで20年やってきたんで、俺から言い出したら、「なんか、こいつすげぇ焦ってんのかな?」って思われんのが嫌で。言わないようにしてます。
益子 そんなことあるの? 言ってよ~。
福田 いや、言わない。絶対!