現在、大ブレイク中のお笑い「第7世代」たち。そのなかでもトップクラスの人気を誇るトリオが四千頭身だ。独特の“脱力系”と呼ばれる空気感を活かした斬新なネタやロケなど、その活躍の場も着々と広げている。そんな今をときめく3人だけに、夢に向かって一心不乱に走り続けているかと思いきや、本人たちは意外にも堅実に自分たちの足下を見つめている。
結成わずか5年という短期間で、お笑い界のトップシーンに躍り出てきた彼ら。ここまでトントン拍子で駆け上がってきた彼らが語った先輩芸人たちへの思いと、「第7世代」というジェネレーションに対する感情とは――。(全2回の2回目/前編を読む)
◆◆◆
先輩芸人という強力な「壁」について
――最近は『有吉の壁』でも貴重な若手枠として活躍されています。
後藤 『壁』は朝が早すぎるところを除けばすごく楽しいですね。当日は用意することが多いので、スタッフさんは大変だろうなと思いますけど。ただ、勉強にはならないですね。それぞれ「あの人だから面白い」みたいなネタばっかりなので。
都築 でも現場では自分たちのすごく近くで先輩たちの打ち合わせがはじまるんです。ジャングルポケットさんだったり、シソンヌさんだったり。そういうのが見られるのは貴重ですね。
後藤 さらば(青春の光)さんとM-1優勝直後のマヂカルラブリーさんがネタ合わせしてるとか…そういうのはもうシンプルに「これ、すごくない?」って思いますね。僕らは気軽に誘えるのがワタリ(119)くらいしかいないので。
石橋 パンサーの尾形さんとかは「気軽に誘ってくれよ」って言ってくれるんですけど…。
後藤 ちょっと芸風的に…いや、ありがたいんですけど(笑)。
都築 まぁとにかく普段ライブとかスタジオではあまり見られない、先輩たちの裏の姿を見られるのは、刺激になりますね。
周りとの「連係プレー」の重要性
――周りは実力派の先輩ばかりですよね。しかも現場はネタの打ち合いがある戦場でもある。緊張ややりにくさみたいなものはなかったんですか?
後藤 最初は本当に苦戦しましたけど、最近はなんとか慣れてきました。
都築 みんないい人なんだよね。はじめは出ている人の所属事務所をみたらほとんどが吉本で、しかも僕らよりちょっと上の世代が多くて。関係性が出来上がっているところに入っていかないといけないので、「どうやってここに混ざればいいんだろう」っていう感じでしたね。別に混ざらなきゃいけないわけではないんですけど、あの番組はスベった時に周りの人たちがどうにかして笑いにしてくれたりとかもあるんで。
石橋 なんとなくいじられ方もありますしね。
都築 その辺は収録の合間でちょっとでも話したりして、なるべくコミュニケーションとるようにして、少しずつ距離を詰めるようにはしました。