9月12日の午前1時過ぎ。都内にあるマンションの前にタクシーが滑り込んできた。支払いを終えて車を降りてきたのは、高級ブランド「クロムハーツ」のキャップを被った、夜目にもそれとわかるほど体格のいい男性。男は東京オリンピックの柔道金メダリスト阿部一二三(25)だった。そしてそのすぐ後を追うように、1人の女性も降りてきた。
兄妹同時金メダル 柔道史上初めての快挙
賄賂問題ですっかりミソがついてしまった東京オリンピック。だが、メダルの価値や選手たちの血と汗と涙までもが無に帰ることはない。なかんずく手にしたメダルの色が金であればなおさらのこと。昨年、金メダルに輝いた日本人アスリートは何人もいたが、柔道男子66kg級の金メダリストになった阿部一二三は、とりわけ名を揚げた一人だろう。
「一二三選手と妹の詩選手(22)が東京オリンピックで成し遂げた、兄妹で同時に金メダル獲得は柔道史上初めての快挙でした。先に金メダルを獲得した詩選手が見つめる中、一二三選手の決勝戦が行われました。開始2分、大外刈りで技ありを奪取し、試合はそのまま終了。金メダルが決定した瞬間、詩選手は飛び跳ねて喜んでいました」(柔道関係者)
阿部が一躍、日本柔道界のスターに上り詰めた瞬間である。本人は試合前の淡々とした心境を柔道情報の専門サイト「柔道チャンネル」のインタビューで明かしている。
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「(先に妹が金メダルを獲得していたので)これは絶対にやるしかないという気持ちで、プレッシャーは全然なかった」
柔道だけでなく胆力も十分というところか。さらに人気に拍車をかけるのは、そのイケメンぶり。広告のイメージキャラクターに起用され、雑誌の表紙になっても、そこらの俳優、モデルに見劣りしないほど見栄えはいい。だが、これまでその女性遍歴が話題になったことはほとんどない。