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「“第8世代”探しは早すぎません?」 大ブレイク中の四千頭身が語った「世代」という言葉への抵抗

四千頭身インタビュー#2

2021/02/17
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「ジャニーズの入り方」で芸人になった後藤

後藤 僕は友達が養成所に応募するっていう…ジャニーズの入り方です。友達が携帯で僕の名前で申し込んでいて。もともとお笑いは見るのは好きだったんですけど、まぁ自分でやると思わないから好きだった部分もあって。実際にやる側に回るとは全然、思わなかったです。今とかお笑い番組見ると消しちゃいますもん。なんか勉強になっちゃうんですよね…。だから心から楽しめない。

都築 それはわかる気がする。なんか気持ち悪くなっちゃう。ガチガチのトーク番組とか見てると、見ながら「もうダメだ」って(笑)。シミュレーションが始まっちゃうんですよね、「自分ならどうなるだろう」って。

後藤 好きな芸人さんはたくさんいたんですけどね。パンサーさん、ジャングルポケットさん、チョコレートプラネットさん…あの辺はめちゃくちゃ好きでしたね。あとU字工事さんとか、タカアンドトシさんとか。いま思うとそういうのは見ておいてよかったなと思います。それこそ『壁』とかで共演するときも、なんとなくあの人がどういう人なのか、とかが分かるので。

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都築 パンサーさんとか、この世界に入ってからもだいぶお世話になりましたね。最初の頃、名古屋の番組で四千頭身の名前を出してくれたりして。

石橋 僕は12年間サッカーやっていたんですけど、高校の時に「サッカー選手は無理だな」って思って。そしたら大学に行くのが勿体無いなと思ったんですよね。特にやりたいこともないのに、学費を親に払わせるのも嫌だなと。それで、もともとテレビっ子でお笑いが好きだったので、一発「イチかバチかでやろう」って感じでした。学天即さんとかライセンスさんとかが一番好きでしたね。

後藤 面白いけど、その2組を「一番」て挙げるのがバシくんらしいよね…。

都築 普通に東京でテレビを見ている人だと、ピンと来る人と来ない人に分かれるね(笑)。

 

四千頭身が考えるテレビとYouTubeの関係

――そんな風にお三方がお笑いの世界に飛び込んだ頃と比べると、芸人さん側の変化として、テレビだけでなくYouTubeなどに力を入れている若手も多くなってきていると思います。SNSでのお笑いとテレビのお笑いって、やっぱり全然違うものですか?

後藤 僕らはYouTubeはテレビと違って本当に特に何も考えずにやっています。「そこから何か生まれたらいいな」とは思っているんですけど。まだ正解がないですしね。

石橋 YouTubeに関しては数を打ってどれかが跳ねるのを待つしかない気がします。やりながら「これ跳ねろ!」と願いながらやるしかないというか。テレビと比べて何が跳ねるか本当にわからないので、意外と気が抜けないというか、そのへんが難しいです。

都築 結局、テレビで知名度が上がってYouTubeに参入すると動画の再生数も伸びることが多いんですけど、逆にYouTubeで人気を出してテレビに入るという流れだと意外と難しいような気がしています。テレビで人気が出たからYouTubeも…という流れの方がやりやすいですね。