秋篠宮家の長女である眞子さま(29)と婚約が内定している小室圭さん(29)の代理人弁護士が、小室家と金銭トラブルになっていた母親の元婚約者の男性に、解決金を渡す意向を表明した。小室さんは、かつて男性が「返金」を求めていた約400万円をこれまで払わなかった理由を説明する長大な文書をその4日前に公開したばかり。理詰めで男性に反論した文書への批判が高まっていることを受けた対応とみられているが、国民の共感を得るには、「感情」に訴えるさらなる説明が必要となりそうだ。

眞子さまと小室圭さん ©️JMPA

覆された「話し合いで解決する」という方針

 まず、解決金を払うという今回の方針は、8日に公表した文書の内容に照らすと、矛盾が生じることを指摘しておこう。

 文書では解決金について、「過去の経緯に関する認識の食い違いについてお互いが納得できた場合には、解決案の1つとしてご提案する可能性を考慮しながら母や母の代理人とも随時話し合ってきましたが、結局元婚約者の方との話し合いが進まなかったことからそうした提案には至っていません」としているのだ。

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 これは、「双方が納得できた」場合に初めて、解決金を支払うという説明である。秋篠宮家のお世話をする宮内庁の加地隆治皇嗣職大夫は9日の会見で、相手と何の話し合いもしないまま金を渡すことはせず、話し合いをして解決するという方針は、眞子さまの意向が大きかったと聞いている、と明かしている。

©️文藝春秋

 主張の根幹ともいえるこの方針が、あっさりと覆されたことになる。短い期間に元婚約者との間で納得のいく話し合いができたということなら筋は通っているが、文書による一方的な発信を行ったことをもって、長年の懸案にけりをつけるということのようだ。