返金すれば「借金を踏み倒そうとしていた人間だったことに」
文書をもう少しおさらいしてみる。男性から提供された400万円を超える金は入学祝いなどとしてもらったものであり、男性側から婚約が解消されたときに清算したいと母が伝えても、男性は「返してもらうつもりはなかった」という返事をしていた――などと、小室さんは説明していた。その上で、「早期解決と引き換えに金を返して借金だったことにされれば、自分や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったことになる。さらに、将来の家族までもがその家族として見られ続けてしまう」とする「返さない論理」を展開していたのである。
「将来の家族」として眞子さまを暗示したことで批判も受けたが、裏を返せばこのくだりは小室さんの気概が最も込められたと思われる部分である。だからこそ、あっさりと撤回したことは意外に感じる。それどころか、「あれは何だったのか」と拍子抜けさせられるものだ。
代理人弁護士は12日に報道各社による取材に応じ、解決金は問題解決に向けた「次のステップ」と前向きに説明した。ただ、文書に対する世間の反応を見て、小室さんがその内容と多少の齟齬が生じるのは承知で、急いで舵を切った印象は否めない。それほどまでに、世間の評価の辛辣さが身に染みたということだろうか。
小室家は実はお金には困っていない?
400万円程度になるとみられる解決金の出どころも気になるところだ。トラブルのイメージから、お金に困っている印象を持つ人も多いだろうが、小室さんの懐事情はそう寒いものではなさそうだ。
3年かけて通った米・フォーダム大のロースクールは、5月で卒業する。最初の1年で法学を学び、残り2年で博士の学位取得を行っていた。学費は高額だが、スクールの発表などによると、初年度は全額、次年度以降も全額あるいは相当額が奨学金で賄われているようだ。また、小室さんは渡米前にパラリーガル(弁護士業務のサポート)として勤務していた法律事務所から生活費の支援を受けているとされる。
さらに、前述の文書には、元婚約者から小室さんの学費などとして送金された400万円余りのうちの一部を、小室家がその目的で使わなかったことが書いてある部分もある。