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いい女とメカがあれば軍を辞めてもおかしくない

「じつは、アナハイムがアムロを取り込もうって話があるんですよ。一年戦争の英雄ですし、ロンド・ベル隊でもかくかくたる戦果をあげていますからね。地球圏での人気は絶大で、宣伝効果は抜群、業績にも大きく影響するでしょう」(軍事ライター)

 

 むろん、パイロットとしての腕はたしかで、実戦経験も豊富なので、新型モビルスーツの開発でも一定の成果は期待できるだろう。

「アムロとアナハイムを結ぶのがチェーンなんですよ。彼女はアナハイムに出入りしていて、アムロ専用モビルスーツの開発に携わっているって話なんです。アムロのメカフェチは有名ですからね。いい女とメカがあれば、あっさり軍を辞めてもおかしくありませんよ」。(同前)

 

 こうした証言について、前述のアナハイム関係者に取材したが、回答は得られなかった。

 

証言「機動戦士ガンダム」文藝春秋が見た宇宙世紀100年』の誌面内容。宇宙世紀100年の事件、出来事を取り上げている。

「君か。つまらない記事を書いたのは」

 ロンデニオンに戻ったアムロ・レイに突撃取材を敢行、真相を尋ねた。

 

——「週刊文春」です。

 

「君か。つまらない記事を書いたのは。僕は軍を辞めるつもりはないよ」

 

——でもチェーンさんと新型モビルスーツを開発しているんでしょう。

 

「知らない。こっちはロンド・ベル隊の任務で精一杯だ」

 話はそこで終わったが、彼の剣幕からは裏があるように感じられた。しばらくの間、アムロとこの女性士官から目を離せない。(「週刊文春」宇宙世紀0093年3月)

 本書スクープの全内容は、発売中の『証言「機動戦士ガンダム」文藝春秋が見た宇宙世紀100年』を購入することで読むことができる。

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