不倫がばれると、夫婦関係の崩壊を招くだけでなく、社会的な制裁を受けることも珍しくない。それにもかかわらず、なぜ不倫をしてしまう人が跡を絶たないのだろう。
「自分だけは大丈夫」という思い込みが強い人ほど、不倫を繰り返しやすい。そう語るのが精神科医の片田珠美氏だ。ここでは、同氏の著書『「不倫」という病』を引用。その他、平然と不倫を行う人たちにみられがちな特徴について紹介する。(全2回の2回目/前編を読む)
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自分だけは大丈夫という思い込み
これだけ不倫が報じられており、不倫によって政治生命をほぼ絶たれた政治家も表舞台に出られなくなった芸能人も少なくない昨今です。こうした状況を見れば、「不倫はいつか必ずばれ、痛い目に合うのは自分だから、やめておこう」と考えるのが通常の思考回路ではないでしょうか。
ところが、そうは考えず、自分だけは大丈夫と思い込んでいる人がいるように見えます。有名人の不倫が報じられた際も、「顔も名前も知られているのに、あんなに無防備で密会を繰り返すなんて」と、その大胆さに驚いたことが何度かあります。
この自分だけは大丈夫という思い込みが強い人ほど、不倫を繰り返しやすいようです。たとえば、先ほど取り上げた“超遊び人”の医師もその1人で、何度も浮気が妻にばれ、そのたびに大騒ぎになったにもかかわらず、今度こそばれないと思い込んでいたようです。
実は、そういう姿勢も妻の怒りに拍車をかけたらしく、妻は院長に「うちの主人は、携帯にロックもかけず、リビングのテーブルに置きっぱなしにしているから、浮気相手とのやりとりも携帯に保存していた画像もすべて簡単に見られるんです。私は鈍いから気づかないと思われているんでしょうか。なめられているのかと思うと、よけいに腹が立って……」と愚痴をこぼしたそうです。
何度も妻に浮気がばれているのに、あまりにも無防備ですよね。その一因として、「自分は父親の病院の跡継ぎだから、いくら浮気がばれても、将来の院長夫人の座を手放したくない妻は離婚なんかできないだろう」と高を括っていることもあるかもしれません。
ただ、高を括っていると、手痛いしっぺ返しを食らうこともあります。たとえば、2017年に女優の斉藤由貴さんが、かかりつけの医師とのW不倫疑惑を報じられた際、最初は否定していたものの、斉藤さんの自宅リビングで相手の医師がパンティーをかぶっている写真が写真週刊誌に掲載され、一転して不倫を認めることになりました。