博多駅で出会った明太子屋のおばちゃん
そして極めつけは帰りの出来事。初戦を茂木、アマダー、ウィーラーのホームランなどで勝利し、こうなったら第2戦も観て帰りたかったのだが、次の日のお昼には仕事のため、帰りの博多駅でお土産を選んでいた。何気なく入った明太子屋さんの売店のおばちゃんが親切に色んな味の明太子を試食させてくれ、細かい味や、新商品、お店の歴史まで教えてくれ、あまりにも沢山買ったからなのか、チューブ入りの明太子はサービスで付けてくれたりもした。
売り手も、買い手も笑顔でレジへ、最高の時間が流れていた。
お会計をするためレジの前の机にカバンを置き、財布をだそうとした瞬間、
「えー!! 楽天ファンの方ですか?? ホークスじゃないとね?」
ぼくが持っていたのは楽天のトートバッグだった。何も言わず笑顔で首を縦にふりながら、お金を渡し、お釣りを待っていたが、お釣りと一緒に帰ってきたのが、
「今日は負けんばい!!」
だった。
なかなかの表情だったので、えっ、別の人か? と思ったくらいだ。
百歩譲って僕はお客さん。
「応援頑張ってくださいね」ならわかるが、あの気の優しいおばちゃんが真っ向勝負してきたから、ちょっとびっくりした(笑)。
街を代表して全国に誇れる物、街のプライドのようにも感じ、なんかカッコ良かった。甲子園球場へ、京セラドームへ向かうタクシーや新大阪の駅では考えられない事だ(もちろん商売人の街だからそんなことはしないが)。
街のホークスへの関心度、意識が高いのだ。これこそがホークスの強さの源になっているように思う。
しかしまぁ、自分が子供のころ、毎年Bクラスだった大洋と南海が日本一を争ってんねんなぁーとか思うと、これはこれで嬉しいもんです。
「時代は変わる人も変わる」
ボブ・ディランかミヤコ蝶々先生が言うてはったなぁ。
俺も今年より来年、細かい事言えば今日より明日や! 日々進化できるように、で、また明太子買いにいこー! あの店のおばちゃんは変わらんといてやぁー。
ということで福岡ソフトバンクホークスと横浜DeNAベイスターズの健闘を祈りながら来年度、より進化した東北楽天ゴールデンイーグルスと出会えることを期待しながら、僕の今シーズン最後の文春野球コラムとさせていただきます!
皆さん今シーズンありがとうございましたっ。
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