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“ドミニカ共和国空軍出身”ロッテの秘密兵器、ホセ・アコスタ投手を知っていますか?

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/05/22
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「佐々木朗希とはよく寮でも話をするしスペイン語を教えたりするよ」

 2020年に来日し今年で2年目。マリーンズ寮に住み込み、野球漬けの毎日。常に笑顔で性格はザ・ラテンの陽気さ全開。髪型も奇抜で毎月のように変わる。チームメイトからは「アコ」、「アコちゃん」と呼ばれ愛されている。「日本人はみんな優しくていい人。チームメイト皆と仲がいいけど佐々木朗希とはよく寮でも話をするしスペイン語を教えたりするよ。松永昂大投手のことは尊敬の意味も込めて『先輩』と呼ぶ。大嶺祐太投手には普段から色々とよくしてもらって本当に感謝しているよ」と語る。さらに日本の文化を尊重し、「おはようございます!」「お疲れ様でした!」と挨拶をする。スタッフからも愛され、今やスペイン語と日本語を使いこなし通訳がいなくてもコミュニケーションを日頃から取れるまでになった。特に味園博和ブルペン捕手と仲が良く「ブルペンで投げる時に気持ちよく投げさせてくれるよ。どこが良くて何を改善すれば良くなるか教えてくれるから、とても感謝しているしリスペクトしているよ」と語る。

左からフローレス、筆者・阿久津、アコスタ ©千葉ロッテマリーンズ

 当面の目標は支配下登録。そして一軍での活躍。先発でも中継ぎでも投げる場所にこだわりはない。チームに必要とされている場所で全力を出し勝利に貢献したいと日々、汗を流す。ジャパニーズドリームを掴むため、そして日本から遠く離れた家族のためアコスタは今日も腕を振る。   

「テレビで一軍の試合は見ていて、チームが勝った時は自分のことのように嬉しいよ。ただ自分もあの場にいたい。一軍のマウンドに早く立てるように二軍で自分に足りないものを必死に練習するよ」とアコスタ。

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 彼には不思議と人を笑顔にする魅力がある。ドミニカ共和国からやってきたダイヤの原石は今、千葉ロッテマリーンズの二軍で大事に磨かれ続けている。MAX164キロでドミニカ共和国空軍出身という異例の経歴を持つアコスタ。いつの日か支配下登録され原石がダイヤとなり、煌びやかな輝きを放つ日が来るのをファンの皆様は楽しみにして欲しい。まさにマリーンズの秘密兵器だ。

阿久津英之(千葉ロッテマリーンズ通訳兼広報)

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