ずっとお世話になっている美容師さんから突然、「辞めることになりました」の一言。そうやって思い出深い美容師さんとお別れしたことがある方も多いのではないでしょうか。
店内で引き継いでもらった美容師さんとはどこか噛み合わず、結局また美容室を探し直すことになったり。お客様にも美容室にも、避けては通れない“あるある”ですが、美容師が辞めるのには様々な理由があります。
1.拠点を変える
美容師は地域密着的なお仕事なので、拠点を変えることは大きな決断です。地域を離れることは、今まで築いた顧客を手放すことに直結します。お客様にとっての「通いやすさ」は美容室を選ぶ条件として比重が大きいため、最寄り駅が隣駅に変わる程の異動でも、大きな影響があります。
例えば大型店に勤める美容師は、店舗間の異動も多いです。遠く離れることは稀ですが、お客様にとって通いにくくなってしまうことは往々にしてあります。
また「いずれは地元で」という目標から、地元に帰ることも多いです。「都会でやっていました」という経歴は看板になりやすく、そこで培ったファッションへの感度や技術は大きな武器になります。
海外志向が強く、国外でチャレンジする美容師も沢山います。ロンドンやニューヨークのようなファッションの最先端の都市で活動する方や、文化の違う理想の地で憧れの海外ライフを実現したい、と移住を視野に入れる方もいます。
国際的に「日本人の美容師は上手」と箔がついていることも大きなメリットです。日本人仕様に国内で飛躍的に進化した技術は、先人のカリスマ美容師たちによって海を渡り、世界的な評価を得ています。
アジア人の髪質は西洋人に比べて難しいため、欧米人の美容師には上手に切ることができません。現地の美容室で「絵に描いた」ような失敗をされることもザラにあるため、日本人の美容師は特に現地在住のアジア人に重宝されます。
ですがこのコロナ禍もあり、今からトライするにはハードルが高くなってしまっているようです。