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「やっぱり私は医者なんだ」西川史子50歳が振り返る「年収4000万」への思い、タレント業を減らした“舞台裏”

西川史子さんインタビュー #1

2021/05/02

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, 芸能, テレビ・ラジオ, ライフスタイル, 働き方

note

牙が抜けて、だいたいが「別にいいんじゃない?」

――そんなに多忙な中で、ご意見番としての情報収集はどうやって続けていたのでしょう。

西川 「週刊文春」はよく読んでますよ、本当に。これは自分自身が書かれる立場を体験したから言えますけど、他の週刊誌と比べて文春はものすごく正確なんです。何回か載りましたけど、ほぼ全部合っていましたから。裏取りがしっかりしているんだと思いました。写真が綺麗なのは「FRIDAY」ですね。本当の情報を求めるなら文春で、自分が撮られるなら「FRIDAY」だねって、山本モナちゃんと話し合ったことがあります。

 

 今も「これってどう思う?」って何か意見を求められる時、「『サンジャポ』的にお願い」って言われることがあるんです。でも私はもう牙(きば)が抜けてしまっているから、だいたいが「別にいいんじゃない?」なんです。「死ぬわけじゃないしさ」と。でもそうなるとテレビ的ではなくなってくるんですよね。

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これからのテレビは本当に面白くてためになるものが残っていく

――西川先生がかつて出した本のタイトルは『女盛りは、賞味期限が切れてから』『年収4000万にこだわる理由(わけ)』などですが、今こういった発言は……。

西川 さすがの私も気をつけています。制作側が求めるものも、以前とは変わってきました。『年収4000万にこだわる理由』は、最初は全然違うタイトルだったんですけど、数字を入れたほうがインパクトがあるだろうとか、いろいろ考えた末に決めたものでした。やっぱり「こういう方が面白いじゃん」という時代だったんですよね。

西川さんがこれまでに出版した著書の一部

 そもそも「4000万」という数字は、勤務先のクリニックの院長が「君の生活は4000万か、3000万にプラス経費がそうとう認められる相手なら大丈夫ではないか」と算出してくれた数字なんですよ。私は3000万円だと思っていたんですけど。だから事実には基づいているんですが、今は何でもかんでも事実を言っていいわけではないんだと思います。

 これからのテレビは本当に面白くてためになるものが残っていく。今はそういう時代に向けた過渡期なのかなって思っています。

写真=鈴木七絵/文藝春秋

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