Q 希望の党と自民党の違いを教えてください!

 小池百合子都知事が代表を務める希望の党が立ち上がり、今後の動向が注目されています。小池代表は入党の条件を「極めてリアルな安全保障政策についてこれるかどうかということだと思います」と語っていて、安全保障や憲法改正などについて、自民党のマニフェストとどう違うのか知りたいです。(50代・女性・主婦)

A 自民党保守派の主張と大差ありません。

 はっきり言って、自民党と大きな違いがあるわけではありません。「しがらみのない政治」「ワイズスペンディング(賢い支出)」という言葉を使っていますが、憲法改正や安保法制の肯定、外国人の地方参政権反対など、自民党保守派の主張と大差ありません。

 要は「安倍さんの一強政治に飽きてきた」という層の支持を獲得し、自分が将来「女性初の総理大臣」の座を獲得したいという野望があるのです。

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 現に選挙結果次第では自民党との連立の可能性を否定していないのですから。

小池百合子都知事 ©文藝春秋

 彼女は希望の党を立ち上げたときのテレビのインタビューで、キャスターが「小池さんは総理大臣になりたいのですか?」と問いかけると、小池さんは「インシャッラー」と答えました。これはアラビア語で「神の御心のままに」という意味です。

 アラブ世界では、「私はそうしたいが、神様の御心次第でどうなるかわからない」という意味です。つまり「私はなりたいけれど、状況次第です」と告白したに等しいのです。

 スタジオのキャスター諸氏は、それに無反応でした。きっと意味がわからなかったのでしょう。

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