文春オンライン

《ジャニーズ一強の崩壊》JO1の白岩瑠姫も…元Jr.の「韓国系プロダクション」流出が止まらないワケ

男性アイドルシーンの転換点 #1

2021/05/11

人材の“韓国流出”はもう始まっている

 こうした状況が見えているからこそSKY-HIは焦り、「THE FIRST」をスタートさせたのだった。「若い才能は、次々と活躍の場を韓国に移している」とSKY-HIが述べるように、実際に現在K-POPで活動している日本出身者は30名以上にものぼる(松谷創一郎「“K-POP日本版”が意味すること」2020年9月28日)。

 デビューしていない練習生は、おそらくその10~100倍はいるはずだ。つまり、すでに意欲のある多くの人材が韓国に流出している。SKY-HIの危機感は、決して大げさではない。

 10数年前の「男性アイドルの難しさ」は、たしかに過去のものとなった。男性グループで国内マーケットに参入する障壁は、格段に下がった。

ADVERTISEMENT

 しかし、いまはそれとは別種の「男性アイドルの難しさ」が生じている。日本でもK-POPが基準とされる現在は、それと比肩する水準のパフォーマンスが必要とされる。

「男性アイドルの難しさ」は、音楽そのものとなったのである。

後編に続く

《ジャニーズ一強の崩壊》JO1の白岩瑠姫も…元Jr.の「韓国系プロダクション」流出が止まらないワケ

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー