ウッペツ川飛び込み事件を「イジメではない」と判断した人物は?
「(2019年6月に爽彩さんが地元のウッペツ川に飛び込む事件を起こしたことについて)これは『イジメではない』ということは誰がどのように判断したんでしょうか?」(能登谷市議)
「当該学校におきましては、先ほど申し上げました児童生徒等からの聞き取りですとか、警察の対応状況について管理職や関係する教職員によって情報整理いたしまして、最終的には(当時のY中学の)校長が判断したところでございます」(市教委の担当者)
「第三者による調査でやるから何も言えない」で通るのか?
「教育委員会が把握していた事実と既に報道された内容に相違があったということですが、どの部分がどの報道と違うのですか? 文春オンラインのことですか? それは調査委員会を立ち上げる動機となる重大なことなので、しっかりとご説明いただきたい」(能登谷市議)
「今後の第三者による調査への影響を考慮し、具体的には申し上げることはできませんが、保護者と学校との関係性や当該生徒と関係生徒との関係性といったことに相違があったと認識してございます」(市教委の教育指導課長)
「保護者と学校のことも違う。生徒間のことも違うということですよね。『第三者調査でやるから何でも言えない』っていうのは、それは通るんだろうか。当時の判断は決裁済みでしょ? 教育委員会として公的な判断をされたんですよね。説明責任があるんじゃないですか?」(能登谷市議)
「当時の判断と現在の判断の違いということでありますが、現時点においては教育委員会としてもイジメの認知には至っていないところですが、我々の当時の認識等含めまして、そこにもしかしたら間違いがあったかもしれないということも前提といたしまして、そのことにつきましても第三者による調査の中で検証していただき、そのことを受け止めてまいりたいというふうに考えております」(市教委の教育指導課長)
Y中学校は地元紙報道に「謂れのない誹謗中傷」とプリントを配布
能登谷市議によれば、2019年6月に、爽彩さんがウッペツ川に飛び込んだ事件を起こしたことは地元紙の「メディアあさひかわ」(2019年10月号)でも報じられた。しかし当時、Y中学は保護者宛にプリントを配布し、メディアあさひかわの記事は「ありもしないこと」だと、否定したのだという。能登谷市議はこう質問した。
「当時ですね、中学校からこの雑誌の記事は事実ではない旨のプリントが配布されました。これも保護者から聞かせていただきました。そのプリントはですね、学校長が発出していますが、『地元情報誌に本校に関わる記事が掲載されました。ありもしないことを書かれたうえ、謂れのない誹謗中傷をされ驚きと悔しさを禁じ得ません』と、公文書とは思えない、学校長の心情まで書かれています。市教委はこの内容を把握していましたか?」(能登谷市議)