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A子さんの部屋に「1度だけ行ったことはあるかもしれない」

 5月19日、香月氏に改めて、音声データの存在を告げ不倫の有無を確認すると、

「(A子さんの)部屋に1度だけ行ったことはあるかもしれないけど、泊まってもいないし、本当にやましいことは絶対していないので。やましいことをしたなら旦那さんから1度くらい『おかしいぞ』とか(抗議が)あってもいいと思うんです」

康平さんが依頼していた調査会社の報告書より(遺族提供)

 と、何度も「やましいことはしていない」と繰り返すばかりだった。

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 同日、A子さんにも改めて電話で取材を申し込んだが電話はすぐに切れてしまった。書面でA子さんのLINEやSMSに質問状を送り、弁護士の連絡先についても尋ねたが、期限までに回答はなかった。

「香月氏は孫の面倒までみてくれるのでしょうか」

 遺族によると、康平さんの遺産については、遺言により、妻と子供たちで均等に分けられることになるという。一方、親権はA子さんが持つことになるとみられる。

康平さんの子どもの絵 ©文藝春秋/細田忠

 康平さんの母が語る。

「これから私たち家族は、孫に会いたくてもA子さんは会わせてくれないでしょう。香月氏は、今後の孫たちの面倒までみてくれるのでしょうか」

 親権獲得のため、妻の不貞行為を立証しようと録音や文字起こしまでして証拠を揃える中で、康平さんは心が折れてしまったのだろうか。その無念は察するに余り有る。

 5月22日(土)21時からの「文春オンラインTV」では、担当記者が本件について詳しく解説する。

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