「ダンスも歌もダメ、良いのは顔だけ」佐藤勝利の受難
独自の路線を見出しているのは菊池だけではない。Sexy Zone“不動のセンター”こと佐藤勝利も、マンネリからの脱出を図っているようだ。
佐藤といえば、“圧倒的ビジュアル”でジャニー喜多川氏の寵愛を受けていた1人だ。
「ジャニーさんは佐藤をずっと『スペオキ』(スペシャルお気に入り)として可愛がってきました。『スペオキ』は滝沢秀明や松本潤など、くっきりとした眉に甘いフェイスのビジュアルが多く、整った顔立ちの佐藤も目をかけられていたようです」(前出・スポーツ紙芸能デスク)
入所11カ月でセンターとしてデビューできたことからも、ジャニー氏が佐藤に寄せる期待が大きかったことが窺える。その期待通り、佐藤は2017年から毎年『ViVi国宝級イケメンランキング』(2016年から開始)に入選するなど、華々しい活躍をみせていた。
しかし一方では厳しい評価もついて回っていた。
「完璧な顔立ちとは裏腹に、佐藤はちょっと音痴なんです。『少年っぽい声』とポジティブに捉えるファンもいますが、公演の生歌で音程を外すことはしょっちゅう。ダンスでも、上手いと評判の松島の隣で踊ることが多い佐藤は、比較対象になっていました。YouTubeなどで佐藤と松島の上半身の使い方を見れば、その差は歴然ですよ。『佐藤勝利はダンスも歌もダメ、良いのは顔だけ』と評されることが長年の課題でした。
ジャニーさんが亡くなってからはセンターを外れることも多くなり、“不動のセンター”としての地位も崩れつつあります」(同前)
正統派イケメン佐藤が見出した“脱アイドル路線”
さらに追い打ちをかけるように、上位常連だった『ViVi国宝級イケメンランキング』では2020年下半期にランキング選外という結果になった。しかし危機的状況で佐藤が見出したのが“脱アイドル路線”だ。
「実は佐藤は小学生の頃に自作のコントを作っていた程のお笑い好き。今年1月に佐藤がキスマイ北山とW主演した『でっけぇ風呂場で待ってます』(日本テレビ系)は、脚本にシソンヌ・じろう、空気階段・水川かたまり、ハナコ・秋山寛貴、かが屋・賀屋壮也などが名を連ねるシチュエーションコメディ番組だったのですが、佐藤の振り切った演技が好評だったのです。
共演を機に芸人たちとも親交を深めたようで、自身のラジオ『Victory Roads』(bayfm)でもリスナーのお便りにツッコミを入れるなど、お笑いの勉強に励んでいるようです」(ジャニーズ専門誌ライター)
ラジオでも独特のキャラを確立しつつあるようだ。
「本人が意識しているかは分かりませんが、ラジオのトークが卑屈で面白いと話題になっています。
5月14日の放送では、『大学で中島と松島のファンの子と仲良くなった』というリスナーの長文お便りを読み終わったあと『俺のファンじゃないんかい』『俺最高でも3位じゃねえかよ』『なんだよおい横隔膜使って一生懸命喋ったんだぞ』など、卑屈なツッコミを入れて自分自身で笑っていた。正統派アイドルらしからぬひねくれたトーンが人気を博しつつあります」(同前)