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セクゾ分裂、キンプリとのキャラ被り…

 さらに2014年には突如メンバーが3人(中島、菊池、佐藤)と2人(松島、マリウス)に“分裂”。中島、菊池、佐藤の3人体制でシングル3作とアルバム1作をリリースし、3人以外のメンバーは固定せず、松島とマリウスの2人はグループから脱退はしないが、別の場所での活動が主になるとされた。こうした、セクゾの将来を悲観したファンのあいだで“セク鬱期”と呼ばれる時代が始まった。ジャニーズに詳しい芸能ライターが語る。

「正統派セクゾのファンも、その“分裂”をきっかけに応援するモチベーションがなくなってしまう人が相次ぎました。グループが分裂したことに多くのファンが悲しみました。しかも『大人組』の3人はいきなり野獣的な男っぽい路線の歌を歌いだすなど、これまでのセクゾとはあまりに違う売り方をして、余計にファンを反発させることになったのです」

3人体制時にリリースしたシングル「男 never give up(通常版)」

 そして、Sexy Zoneの不遇が長引く決定打になったのは、2018年のKing&Princeデビューだろう。

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「キンプリとセクゾの“キャラ被り”が話題になりました。同じ正統派路線でありながら、キンプリはメンバーの個性が際立っていて、テレビウケもよかった。セクゾの方が7年も先輩ですが、双方の年代が近いこともあってセクゾは“じゃない方”的な扱いを受けることもありました。CDの売り上げも2021年時点で平均20万枚程度。平均50万枚を売り上げるキンプリには完全に水をあけられています」(同前)

目立つようになってきた“ソロ売り”

 そんなSexy Zoneだが、2019年頃から徐々に風向きが変わってきたのだ。まず、スポットライトが当たったのが中島健人だ。中島は「ぐるナイ」(日本テレビ系)の人気企画「ゴチになります」のレギュラーに抜擢され、2020年夏にはドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系)でKing & Princeの平野紫耀(24)とダブル主演を果たした。

Sexy Zone ©文藝春秋

 この時期からだろうか。セクゾの“ソロ売り”が目立つようになってきた。冒頭でインタビューを紹介した菊池風磨の露出も急増している。

「昨年1月に放送された『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)で、菊池はジャニーズらしからぬ全裸を披露。その際に発した『許せない!』という渾身の一言がウケ、その後はドッキリ制作側としてレギュラー出演を果たしています。

 昨年4月からは、60分番組になった『ニノさん』(日本テレビ系)のレギュラーも獲得。今年5月にはバラエティ特番『カップルちゃんは侮れない!』(フジテレビ系)のMCとして、アンミカや橋下徹、さらば青春の光・森田哲矢などの癖のあるメンバーをまとめ上げました」(芸能記者)