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 岸被告もこのとき暴行に加担している。山本被告の息子は法廷で「(岸被告は)折れた割り箸を瑠美さんの太ももに思い切り突き刺した」と証言。しかし岸被告は「刺すふりをしただけ」と反論し、山本被告は「酔っていてよく覚えていない」などとはぐらかしている。

ガッツポーズ絵文字に《ひざの皿くだいた》《写メないの?笑》

 15日午前5時過ぎ、山本被告らはホストクラブから帰宅したが、自宅でも瑠美さんへの暴行は続いた。山本被告はホストクラブの従業員に電話し「(瑠美さんを)ガムテープで縛っている」「どついている」などと話しており、電話を受けたホストの男性は「岸被告が何かを言った後にドンとかバシッとかいう音が5、6回聞こえ、その音にあわせて瑠美さんのうめき声が聞こえた」と証言している。

 一方の岸被告は午前8時過ぎにBさんへLINEをし《(瑠美さんの)左ひざの皿くだいた》というメッセージとともに写真を送信している。岸被告はこの行為について、法廷で「暴行は山本被告がやっており、警察に通報してもらおうと思って送った」と主張している。しかし、福岡地裁の岡崎忠之裁判長は判決で「ガッツポーズを現す絵文字を送るなど、危害を加えることを楽しんだようにもとれる」と切り捨てた。

山本被告

 「危害を加えることを楽しんだようにもとれる」のは、法廷で明かされた15~16日の岸被告と山本被告の息子BさんのLINEを見ても明らかだ。

Bさん《生きとる?》
岸被告《左ひざの皿くだいた》
Bさん《まじかよ爆笑》
岸被告《うい》
Bさん《写メないの?笑笑》《どうやってやったの?踏んだの?》
岸被告《そだよ》
Bさん《相当痛かろ?歩けんのやない?》
岸被告《ぷにぷにしてる、知らん、たぶん無理かもね》
Bさん《泣き叫んでない?》
岸被告《口にガムテープとタオル巻いて紐で手縛ってたから悶絶してた》《うごーっても言っていた》
Bさん《会った時叩いてたやろ爆笑》
岸被告《やってみ、左ひざだから叩きやすいよ》
Bさん《次は肘にしよう》
岸被告《次は肘やけん》
Bさん《俺、絶対耐えれんわ爆笑》
岸被告《たぶん死ぬよ》《青あざを通りこして血が滲み、汁が出る》
Bさん《ただれてる笑笑》《生き地獄か》
岸被告《これがまさに、生き地獄》

 瑠美さんが外傷性ショック死で亡くなる10月20日まで、両被告の暴行が止むことはなく、瑠美さんは次第に衰弱していった。(#3へ続く)

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