昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

《秘蔵写真》新宿、上野、浅草…1984年→2021年で激変した“光景” 同位置・同角度の写真で“東京”を見比べる

『東京タイムスリップ 1984⇔2021』より

2021/06/07

 緊急事態宣言の発令によって自宅で過ごす時間が増えたという写真家の善本喜一郎氏。空いた時間でフィルムの整理を始めたところ、昭和末期の活気ある東京の街並みが写された数々のネガが発見され……。

東京タイムスリップ 1984⇔2021』(河出書房新社)は、かつて記録された風景、そして、現在の同位置・同角度から撮影した写真を対照的に並べた写真集。東京の変化が一目でわかる紙面は新鮮そのもので、発売後すぐに重版がかかるなど大きな話題を呼んでいる。ここでは、同書より10箇所20枚の写真を特別にセレクトし、一挙公開する。

◆◆◆

新宿駅東南口

1984年

新宿駅東南口(1984年) ©善本喜一郎

 新宿駅東南口は駅前の一等地にもかかわらず、地元にとっては「昭和天皇即位記念碑」の建つ「御大典広場」であり、独特の土地形状から再開発がなかなか進まない場所でした。

2020年

新宿駅東南口(2020年) ©善本喜一郎

 1994年に整備され現在の新宿駅東南口広場が完成しました。1928(昭和3)年、昭和天皇即位を記念した石碑「御大典記念碑」は、西新宿の「十二社熊野神社」へ移設されています。

新宿駅東南口飲食店街

1984年

新宿駅東南口飲食店街 ©善本喜一郎

「御大典広場」を取り囲む飲食店の夜はこんな雰囲気、今なら足を運びたい香ばしさがありますが、撮影当時は戦後闇市の名残があり、怖くてなかなか近付けず、遠目に見ていました。

2020年

新宿駅東南口飲食店街(1984年) ©善本喜一郎

 1928(昭和3)年「昭和天皇即位記念碑」を設置する際に、甲州街道陸橋の高さに施工するため、盛土を行いました。その時の小山を1994年に切り崩し、現在の東南口広場ができました。