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2021/06/17

ディーラーのコーティングは期待できない?

 コーティングをサービスとして扱っている事業者としては、コーティング専門店のほかにディーラーやガソリンスタンド、カー用品店や整備工場などが挙げられる。

「質で言うなら、ディーラーのコーティングはおすすめしません。自分は独立前に下請けでディーラーから仕事を受けていましたが、取り分は2割程度です。時間を割くわけにいかないので、流れ作業ですね。あと最近は外注じゃなくて、オプションの架装センターとか、ディーラーの工場とか内製の場合も多いみたいですね。ディーラーにもよるでしょうけど、コーティングの技術にはあまり期待しない方がいいかと思います。新車なので、ある程度の仕上がりにはなると思いますけど」

 ディーラーで新車を契約する際に必ずと言っていいほど勧められるコーティングだが、その背景には利幅の大きさがあると言う。

「原価も安いので、オプションの交渉材料として使いやすいんでしょうね。値引きの代わりに無料でコーティング、みたいな話はよく聞きますから。もちろん、メリットはありますよ。わざわざショップに預けなくても、納車の段階で全部仕上がっているわけですし。不備があったときの安心感もそうですね。『タダにしてくれるし、まぁないよりはいいだろう』くらいなら全然アリだと思いますよ」

品質は専門店がベストだが、フランチャイズ系のコスパも魅力

 施工環境や施工者が見えないディーラーのコーティングは、質を求める者には不向きということらしい。

 それでは、ガソリンスタンドやカー用品店で提供されているコーティングはどうか。

「フランチャイズ系 は一定の品質が期待できると思います。KeePerさんなんかはスタンドで扱ってるから手軽なイメージですが、コーティングの種類ごとに作業マニュアルがあって、研修を受けないと担当できない。コーティング剤も、施工のしやすさを考えて開発してるみたいですし、どこでも一定以上の品質にできるようにしてる」

 確かにKeePerのサイトを見てみると、施工者のランクによって扱えるメニューが異なることがわかる。毎年、全国規模での技術コンテストも開催しているようだ。入賞者がいる店舗はその旨をアピールしていることも多いから、依頼の際に指名できれば安心できそうだ。

「最上を求めるなら、自分で信頼できる専門店を探すことになります。作業用の専用ブースがあるか、照明器具や乾燥用の装置が充実しているか、っていうところが大きな違いですかね。展示会の車両を担当していたりすると、信頼性も高いと思います」

 コーティング専用の施工環境をどれだけ整えられているか、という点が、専門店とそれ以外との大きな違いであるらしい。その他、扱うコーティング剤の種類にも差があるとのことだった。

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