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コーティングは「洗車好き」のためのサービス?

 しかし、「コーティングをしておけば洗車の手間が減りますよ」といった文句で施工を勧めてくる業者も多い。それなのに、定期的なメンテナンスが必要だ、というのは何だか矛盾するようではないか。あるスタッフは言う。

「正直、コーティングってマメに洗車するのが好きな人に適したサービスだと思います。コーティングで汚れから塗装を守るわけですが、それを長持ちさせるために今度はコーティングの層を守らなきゃいけない。汚れが付いたら洗って、半年おきくらいに専用の液剤を塗ったりして。それでも昔みたいに、自分でワックスを塗るよりは全然簡単だし、長持ちなわけです。だからもともと車を綺麗にしてる人が、一回ごとの手間を減らして、いつもピカピカにしておこう、っていうのが一番ニーズとして合ってるんだと思います」

 コーティングが「洗車マニア向け」のサービスだというのは、一般的なイメージとは真逆のものではないか。この点については見解の相違も見られ、「ズボラな性格でも元の塗装を守れる」という観点から、コーティングが万人向けのものだという話もあった。

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 とはいえ、「コーティングさえしておけばピカピカな状態が続く」という大雑把な認識のままコーティングを依頼すると、思うような効果を得られないこともある、という点は確かなのだろう。

保証書の条件を守ることが困難なケースも

 コーティング店やディーラーによっては、コーティングの効果に対する保証書を発行し、規定の期間内に効果がなくなった際の再施工を約束する場合もある。

 しかしその保証書に、メンテナンスや保管環境をめぐる免責事項が多く定められているケースも見られる。花粉や鉄粉、樹液や鳥糞によってコーティングの効果が失われた場合には保証が適用されないなど、普通に車を使っていれば守れないような条件もしばしばだと言う。