遺族は「証拠を見つけたら警察や第三者委員会に提出してほしい」
文春オンラインの取材に爽彩さんの遺族が心境を明かした。
「(事実無根の情報を流すのは)本当に止めてほしいです。おもしろおかしく、それが事実として流れてしまいます。人の名前や顔を勝手にネット上で晒していいものでもないと思います。人の人生をぐちゃぐちゃにしていい権利はないですし、顔写真、名前を手あたり次第晒すというのは爽彩が怖い思いをしたイジメと同じ行為だと思います。爽彩は人を恨むことはしない子でした。なにも悪いことをしていない無関係な子を社会的に抹殺するような行為を遺族側は望んでいません。なにか今回の件で証拠を入手した方がいらっしゃる場合はネットではなく、警察や第三者委員会に提出してほしいです」
5月31日、爽彩さんの遺体が見つかった公園は新緑に包まれ、公園が見渡せる丘の上には花束とメッセージが残されていた。
《いままでこの辛い世の中で たくさんたくさん頑張ったね あなたはとても強い人です!! あなたはこれから爽やかな風の吹く 彩どりのある世界で心穏やかに過ごして 安らかに楽しく平穏でありますように》
6月16日に開かれた旭川市議会では、昨年11月に爽彩さんと思われる女子生徒が地元の子ども相談室に「SNSを通じて攻撃された」と、イジメ被害を相談していたことが明かされた。彼女は「死にたいと思って何度もリストカットしている」とも話していたという。
7月からは関係者への本格的な聞き取りが始まり、第三者委員会の第3回会合が開かれる予定だ。
6月19日(土)21時より放送の「文春オンラインTV」では担当記者が記事について詳しく解説します。
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