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2021/06/13

source : 文藝春秋 digital

genre : ライフ, ライフスタイル, 教育, 働き方, 社会

地元の医大に推薦で入った妹との違い

――なるほど。今触れていただいた教育過程について確認すると、山口さんはもともと札幌のご出身ですよね。

山口 はい。

――4人家族で、ご両親と1歳下の妹さんはお医者さんで。

山口 そうです。

――妹さんは東大を目指さなかったんですか。

山口 彼女は堅実なタイプで、地元の医大に推薦で入りました。中学校の成績を今並べてみると妹のほうがいいんですけどね。

 

――一方の山口さんは高校(筑波大学附属高等学校)進学で東京に出ていますが、地元で神童扱いを受けるようなことはなかったですか。

山口 私は決して神童じゃなかったんです。小中学校でもずば抜けたことがない。勝手に人をライバル視して自分に負荷をかけて、一歩先に行くというのが得意なんです。ハナ差で勝つタイプです。

――競馬みたいな(笑)。

山口 私は競争環境に置かれるとなんとしても勝ちたいと思うタイプなので、自分を最も競争のあるところに置いてきたということが良かったんだろうと思います。

――本当に競走馬のようですね。

山口 そうですね。誰もいないところで頑張るタイプじゃないです。

「結果がすべて」なんて嘘。「優等生病」の始まり

――運動が苦手だそうですが、体育の成績はどうでしたか。

山口 先生の前で朝練するとか、そういうのがすごく上手なんです(笑)。

 

――努力でカバーすると。

山口 逆に陰では絶対に練習しない。その時に学んだのは、「結果がすべて」なんて嘘だということ。先生って、自分の言ったとおりに頑張る子が好きなのねと。

――ご著書の言葉を引くなら「優等生病」の始まりかもしれませんね。

山口 まさにその頃から、他者の中に答えを求めるようになりました。

――疲れる生活の始まりでもある。

山口 そうなんですよ。部分最適にしていくうちに、どんどん自分が薄くなるというか、「私、何を考えていたんだっけ」というのもわからなくなった時期がありました。

写真=石川啓次/文藝春秋

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