人気タレント“ゆきぽよ”こと木村有希(24)の所属事務所である「デルタパートナーズ」が、所属タレントのA子さん(29)と退所をめぐってトラブルとなり、A子さんに対して約7000万円の損害賠償請求をしていたことが「文春オンライン」特集班の取材でわかった。A子さんは「辞めたいと伝えたのに事務所は辞めさせてくれなかった。賠償金についても全くの言いがかり、私は3カ月しか活動していない。これまでも社長から恫喝めいたモラハラ、嫌がらせを受けていた」と涙ながらに惨状を語った。(全2回の2回目/#1から続く)

小泉宗弘氏(2012年 本人Facebookより)

社長からの罵詈雑言の叱責でうつ状態に。適応障害と診断された

 油彩画家として活動しながら、モデルの仕事もしていたA子さんは2020年5月ごろに、芸能事務所デルタパートナーズと専属契約を結んだ。同社社長の小泉宗弘氏(46)とA子さんとの間に、決定的な亀裂が入ったのは2020年6月23日。東京・六本木のカフェでA子さんは小泉氏から数時間にわたり、周囲に客や店員がいるなかで罵詈雑言を浴びせられたという。このことでA子さんはうつ状態となり、精神科に通い始め、7月には医師から適応障害と診断された。

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ゆきぽよ(所属事務所公式サイトより)

「暴言を浴びせられてから、小泉社長のことが怖くて身体が震え、社長や(部下の)マネージャーのYさんからの電話に出られなくなりました。Yさんには7月19日に、事務所を辞めたいことを伝えたのですが、聞き入れてくれませんでした」(A子さん)

 A子さんは知人や精神科の医師や弁護士に事務所とのトラブルについて相談。医師や弁護士らのアドバイスで、事務所との連絡を断つことを勧められたため、A子さんはその通りにした。するとY氏からLINEでメッセージが届いたという。

「Yさんは『A子のために動いてくれたスタッフもいるわけだし、小泉社長やスタッフの前で一度、話をしよう』というLINEを送ってきました。プロジェクトを放棄して迷惑をかけていることに対しては申し訳ないという思いはありました。ですが、社長が怖くてどうしても皆の前には行けない、行ったらまた延々と社長に説教されるかもしれない。体調が悪いことを告げて、断りました」(同前)