旧約聖書で「光あれ」のひとことから天地創造が始まるように、光こそはすべての源泉。
光そのものを写真に撮り、その美しさを表現しようと模索し続けるアーティストがここにいる。パリを拠点に活動する小野祐次だ。
長年続けている作品シリーズを披露する個展「Luminescence(ルミネソンス)」を、東京六本木のギャラリー、シュウゴアーツで開催中である。
歴史的建造物内のシャンデリアを被写体にする
会場には、大きく引き伸ばされたモノクロ写真作品が幾枚も並んでいる。どれも黒と白だけのシンプルな画面だけど、白の部分はただの白じゃない。光の粒をそのまま写し取ったかのごとく、驚くほどにまばゆい。
これはいったい何を撮っているのか。アーティスト本人に話を聞けたので、教えを仰ぐことにしよう。