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「ドクターX」の米倉涼子、二刀流の岡田結実、社長業覚悟の剛力彩芽… 退社続出‟オスカー辞め女優”たちの‟向かう先”

2021/06/18
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「私、本当に粉々になっちゃうかもって」

 現在は個人事務所で自身が社長となっているため、『しゃべくり007』ではその苦労話を披露。

「せっかく自分がやるって決めたんだから全部見たい」

 と、設立当初は自身で仕事のメールチェックや撮影の写真チェックまで行っていたことを語っていました。その過程で視力が落ちたことやシワが増えたことを自虐的に明かし、

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「私、本当に粉々になっちゃうかもって。いい経験でした」

 と独立直後を振り返るほど、社長業は過酷だったようです。

 一見すると複数のCMや連ドラ主演も決まり、さらにバラエティ番組からの需要も高いとなれば、大手事務所退社の影響がほとんどない無双状態のように思えます。

 しかし、米倉さん自身に非はないと思いますが、昨年放送されていた「楽天モバイル」のCMで、彼女が「日本のスマホ代は高すぎる!」などと大声で主張する演出が“うるさい”と、苦情が殺到してしまったそう。CMの放送回数も多かったため、より一層、不評を買ってしまったように思います。ただ、オスカーを退社してすぐの大仕事だっただけに、独立の出鼻をくじかれた印象はありました。

「私、失敗しないので」

 米倉さんがフリーランスの天才外科医・大門未知子を演じる『ドクターX』シリーズは、大門の「私、失敗しないので」という名セリフとともに人気が上昇していった高視聴率ドラマ。2012年に放送された第1シリーズの全話平均視聴率は19.1%、2013年放送の第2シリーズは、シリーズ最高の全話平均視聴率23.0%を記録し、2019年放送の第6シリーズも全話平均視聴率18.5%という高水準をマークしています。
(※視聴率はビデオリサーチ調べ/関東地区)

 ですが、米倉さんが役者としてイメージが固定されるのを嫌い、続編の出演に難色を示しているという報道が、さまざまなメディアから出ていたのです。そのため、『ドクターX』シリーズは事実上の終了と見る向きもあったものの、ここに来て新シリーズの制作が決定しました。

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