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「日刊スポーツ」に掲載された共同通信の記事は…

 日刊スポーツ6月18日

《平井デジタル相が文春報道に反論 企業名「挙げてない」

 平井卓也デジタル改革担当相は18日の記者会見で、デジタル庁で使う予定だったシステムの入札を巡り、官製談合防止法に抵触する発言があったとする週刊文春報道に反論した。「具体的な企業名を挙げた事実はない」と述べた。文春側に記事訂正を申し入れたことも明らかにした。

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 週刊文春オンラインは16日、内閣官房で4月に開かれた会議を記録したとする音声データを公開。デジタル庁の入退室管理に使う顔認証システムの入札を巡り、平井氏が特定のベンチャー企業名を挙げて技術力が優れていると発言しており、発注先の示唆などを禁じた官製談合防止法に抵触すると報じた。

 平井氏は企業名に言及していないとする一方で「そこの顔認証、NECより全然いい部分がある」と発言したことは認めた。理由については「(大手企業だけでなく)新しい技術者のアイデアを聞いた上で検討するよう指示したと記憶している」と話した。

 内閣官房は同日の野党合同ヒアリングで、検討の結果、顔認証の導入を見送っており、官製談合防止法には抵触しないと説明した。

 平井氏は、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック用アプリの経費削減を巡って「(発注先のNECを)脅しておいた方が良い」と幹部に指示していたことが判明。11日に「表現は不適当で、今後気を付けていきたい」と述べた。(共同)》

©JMPA

日刊スポーツにあって四国新聞にない文章

 いかがだろうか。

 同じ共同通信の記事だが、四国新聞と日刊スポーツには違いがある。見出しは各紙が付けるからよいとして、日刊スポーツにあって四国新聞にない文章に注目してみた。すると、

・平井氏が特定のベンチャー企業名を挙げて技術力が優れていると発言しており、

 ここの記述が四国新聞には消えている。ちなみに「ベンチャー企業」の生みの親は平井大臣と同郷と文春は報じている。

 さらに後半部分、

・平井氏は企業名に言及していないとする一方で「そこの顔認証、NECより全然いい部分がある」と発言したことは認めた。理由については「(大手企業だけでなく)新しい技術者のアイデアを聞いた上で検討するよう指示したと記憶している」と話した。

 この部分も四国新聞はカットしている。そしてラストの「平井氏は、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック用アプリの経費削減を巡って」からの文章もカットしている。