「やってみたら本番の方がラク」
もちろん本番することなど何とも思わないそうだが、「なぜなくなっちゃったのか」と問い詰めると、「えっ、何でだろう……」と初めてカネでオヤジとセックスした日を振り返った。
「最初は部屋が汚いし気持ち悪いって思っていたけど、ホテルでやってみたら、『割とイケるな~、思ったよりラクだな~』って感じになって。いまはフェラより本番の方がラクだと思うようになった。寝てるだけでいいし。だから自分で上(騎乗位の体勢)になって動いたりは絶対しない。ずっとマグロ」
当初は大人に抱かれることに嫌悪感を抱いていたアカリだが、ひとたび解放するとそれが単なる食わず嫌いだったことを知った。
「だから、しばらくはこのまま続けるかな。18や19の友達もまだ、現役時代と同じ様に裏オプしてるから、まあ、ハタチまではいけるかな、みたいな」
自己責任でやってるんだからほっといて欲しい
こうして裏オプする少女らの背景を、「親の愛情の足りなさ」や「承認欲求を満たすため」などもっともらしい理由を挙げる有識者も多いが、アカリはため息をつきながらそれを否定した。
「自己責任でやってるんだからほっといて欲しい。私は、親はもちろん、警察に怒られても態度を改めないし、別に。JKビジネスで働けない年齢になったら? うーん、私はフツーのバイトをしたことがないんです。朝起きれないし、遅刻魔だし、コンビニだって無理だったし。だから多分、フーゾクで働くんだと思います」
もっとも、アカリはカラダを売ることに限界を感じて未来像を描いたわけではない。現役JKでは通用しなくなれば、それで終わり。だから性風俗の世界へ身を投じるのだろうと苦笑いを浮かべて言う。
もちろん友達が摘発に遭遇すれば葛藤が生じる。JKビジネスをヤメようという考えが浮かんだこともあった。
「なんか、摘発でアンダーを雇ってくれるお店がどんどんなくなってきちゃって。その時にヤメようかなって思ったけど、友達から『ここならアンダーを雇ってくれるよ』って聞くと、やっぱ行っちゃう」
「店があった方が、安心」
ただ、いまはツイッターや出会い系アプリで簡単にカラダを売れる時代だ。JKビジネスではなくとも、売春する手段などいくらでもあるのではなかろうか。
「そういうのは(店を通さないのは)、怖い。店があった方が、安心」
「それでも密室だよね。怖くない?」
「それは慣れたから大丈夫。怖い目にあったこともないし」
そこまで覚悟の上で店の介在が必要だとは、闇営業する悪徳店を排除するのは想像以上に難しいのかもしれない。