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2021/07/06

叱咤は1、激励は9。がんばりを見つけるのが先

 ちょうど思春期を迎えた子たちを前に、ついつい小言が増えてしまっているお父さんお母さんはいませんか? 子どもたちの将来を心配すると、「もっとこうなってほしい」「変わってほしい」と、どうしても叱咤激励の「叱咤」ばかりしてしまいますよね。でも、割合的には「叱咤」が1、「激励」を9にするのを意識してください。

 この9の激励やほめることがないと、叱咤はなかなか伝わりません。本当に大事なことを伝えるためにも、叱咤は1にとどめてください。

 子どもたちは、「サボっている自分」も「がんばった自分」も、よくわかっています。ところが、「ちゃんと勉強しなさい」ばかり言われると、「わかってるよ」となり、どうしても心の距離ができます。子どもたちのやる気や自信を本当に引き出したいと思うなら、どんなに小さくてもそのがんばりを見つけるのが先なんです。

 特に、結果が出るまでの過程のがんばりこそ、たくさんほめてください。それは、最終的に結果が出せるかどうかにも関わる大切な役割です。

ほめ所は瞬時にほめて。あとにまわすほど届きにくい

 こちらが思う以上に、子どもたちは親を見ています。反抗期で言葉数が減り、一緒にいる時間や接点が減って、何を考えているかわからないような顔をしていても、無関心を装って、すごく関心を持っているんです。

 だから、親が何気なく口にする言葉もよく覚えています。それですごく傷つくこともあれば、逆にちょっとしたほめ言葉に内心すごく喜んでいたりします。

 そんなお父さんお母さんのほめ言葉は、あとまわしになるほど届きにくくなってしまいます。何かのほめ所があったときには、その瞬間にほめてください。あとでほめても効果は薄い。思ったとき、感情が新鮮なうちに伝えるように、私も日々意識しながら過ごしています。

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