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尊敬する人は「西野亮廣と箕輪厚介」

――キメラゴンさんとはN高で知り合ったんですか?

コンドウ 僕が中学生でデザインの仕事を始めたころ、稼いでる中学生は3人くらいしか目立っていなかったので、必然的にSNSで知り合いました。

 昨年9月から一緒に勝どきのタワマンに住んでました。もちろん家賃は僕も払ってますよ。ただ家と言うよりは事務所として借りていて、大人の出入りが多かったです。イケダハヤトさん、迫さん、やまもとりゅうけんさんとか。僕らの年だと「同期」がいないので、だいたい年上ばっかりですね。

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キメラゴンさん(左)とコンドウハルキさん

――家事などもしていたんですか?

コンドウ 誰も家事はやりたがらないので、ぐちゃぐちゃでした。部屋には不動産など色々な事業を経営をしてる人からもらった全自動の雀卓とかもあって、1回も使ってないのに捨てるのに7万とられました(笑)。同じ人からもらったよくわからない銀色の丸太のオブジェも7万、バーカウンターとかもありましたけど、全部引っ越しで捨てちゃいました。僕らが情弱だったので、廃品回収業者にはごっそり金を持っていかれましたよ(笑)。

――周りには多くの大人がいると思いますが、コンドウさんにとって憧れの人はいますか。

コンドウ 知り合いの起業家にも尊敬する人はたくさんいますが、有名人だと西野亮廣さんです。「新世界」とか、西野さんの本は全部読んでいると思います。あとは箕輪厚介さん。箕輪さんがやっている「箕輪編集室」には不登校になった頃から参加していて、箕輪さんが意見を語るインタビュー動画もつくりました。周りはみんな大学生で、僕だけ中学生だったので目立っていたんだと思います。箕輪さんは良い意味で日本人的なきっちりとした感じがなく、テキトーなところに惹かれます。今は僕のレベルが上がったので、「箕輪編集室」には参加していません。

コンドウハルキさん Ⓒ文藝春秋/撮影・宮崎慎之輔

――今後の目標はありますか?

コンドウ 村上春樹さんにあやかって、クリエイティブの分野で「世界のハルキ」になりたいと思っています(笑)。よく言っているのは「人生ぬるゲー」っていうこと。自分で考えて動けば、会社をクビになろうが人生なんとかなります。デザインの仕事は楽しいですけど、作りたいものを作るために、まずは2年以内に年1000万円くらい不労所得が入る仕組みを作りたいですね。映像制作とか、世界を旅しながらVlogを発信したり、アパレルグッズブランドを立ち上げてみたいです。お金のために作品をつくる、そんな働き方はしたくないです。

 中学生や高校生で数百万円、数千万円という大金を手にするケースは、今後も増えていくに違いない。そして、そうした環境に身を置けば既存の「普通の中学生」の枠からは必然的にはみ出ることになる。

 彼らはこれからどんな人生を送っていくのだろうか。