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AVの撮影は「普通」に始まった

――実際に行ってみると…?

蛙野 いきなり女優さんと1対1での撮影だったんですよね。着いたら男優さんがいっぱいいて、談笑しながら「緊張するよね~」みたいな感じだと思っていたんですけど、全然違って。「じゃあここで待っていて」と言われて、お弁当をもらったんですけど、一口も食べられなかったです。いきなり特殊な空間に放り込まれた感じで、あれよあれよという間に人に囲まれて…。「え、AVの撮影ってこんな普通に撮影が始まるの?」みたいになりました。

蛙野エレファンテ著『AV男優はじめました』より ©新潮社

――いきなり責任重大じゃないですか。

蛙野 そうなんです。実は初めての撮影って最後までイケる人が少ないんです。男ですし、綺麗な人が刺激を与えれば勃つまでは行くんですけど、最後までイクとなると精神的な要素がかなり大きくなる。初めてそんな特殊な状況に飛び込んだ人には難しいんです。ところが、僕はなんかうまくできてしまった(笑)。

蛙野エレファンテ著『AV男優はじめました』より ©新潮社

 それでついテンションが上がってしまって、2回、3回と続ける話がそこでまとまってしまったんです。それでどんどん深みから抜け出せなくなっていきました。