もうコロナ禍になってからどっぷり2年。何をするにも規制が多く閉塞感は続く。が、エンタメ業界では様々な発信方法を模索し、心地良い風穴を開けてくれるアーティストも多い。
そのなかでも「ああ、良い意味で昔からテンションが変わらないなあ!」と嬉しい気持ちになったのがGLAYだ。
2021年は怒涛の活動ラッシュ!
GLAYは2021年、“THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK(エンターテインメントの逆襲)”をテーマに、まさに怒涛の活動ラッシュ!
4ヶ月連続、メンバー1人1人が演出したオンラインライブ、そして5ヶ月連続配信リリース。5月21日に「FRIED GREEN TOMATOES」、6月25日に「青春は残酷だ」が配信されたばかりだ。
いつも彼らの歌から見えるのは「永遠の音楽小僧」と「どこまでも広がる空」。私が彼らを知ったのは1996年「グロリアス」だが、6月の新曲「青春は残酷だ」を聴いても、それは全く変わらない。
「グロリアス」が大ヒットした1996年といえば、ダブルミリオンがガスガスと生まれたJPOP全盛期。小室ファミリーやビーイング勢など、多種多様な音楽猛者が名曲をマシンガンのように発表していた。
20万人を集客した伝説の「GLAY EXPO」
そんな中で頭角を現し、「GLAY EXPO」など超ド級のイベントを成功させ、30年近く経った今もなお大ヒットを連発し続けるGLAYは間違いなくモンスターバンドだ。1999年のGLAY EXPOなど、20万人を集客したという。20万人……。ちょっとわけがわからない。そう思って改めてダイジェスト動画を見ると「会場の真ん中にいる人はトイレをどうしたのだろう」と心配するレベルだった。
こんな記録を打ち立てているのに、消えない親近感。彼らの活動から想像できるのは、4人がギターを抱えて円になって額をつき合わせ、
「このメロディー聴いて~」「この出だし、かっこよくね?」
などとウキウキ自作の曲を披露し合っている、音楽大好き小僧の姿なのだ。
音を奏でるのが楽しくて仕方がない。浮かんだメロディについて一番に意見を聞きたい仲間がいる、という幸せな空気。
彼らにも昔、解散危機があったというが、そのエピソードすら微笑ましい。