1980年代のアイドル全盛期に人気絶頂を極めた女性たち。その後の人生模様はさまざまで、なかでも「花の82年組」といわれた人たちの生き方は多彩だ。
同期には、ステージ4の舌がんを克服した堀ちえみさん、シブがき隊の「ヤックン」こと薬丸裕英さんと結婚して引退した石川秀美さん、梨園の妻になった三田寛子さん、アーティストに転身してニューヨークで活動している新井薫子さん、持ち前の天然キャラでタレント活動を続けている松本伊代さん、ボディビルに目覚めた渡辺めぐみさんたちがいる。
早見優さんは、82年組の人たちとのつながりを特に大切にしてきたリーダー格のような存在だ。50代半ばとなった同期とは、どんな交流を続けてきたのだろうか。早見さんに話を聞いた。(全2回の2回目。前編を読む)
「花の82年組」との付き合いは今も
──昨年、松本伊代さんとYouTubeの「いよいよゆうゆうチャンネル」をスタートされました。ほかの「花の82年組」のみなさんとも、ずっとお付き合いが続いていらっしゃるようですね。
早見優(以下、早見) 以前、「はなまるマーケット」という朝の番組にずっと出ていたので、司会の薬丸(裕英)くんと秀美ちゃん夫妻とは仲が良かったですね。当時は、定期的に薬丸くんがご自宅にお招きしてくれて、一緒に食事をいただいたりしていました。伊代ちゃんも、長女が生まれた20年くらい前に、秀美ちゃんが主催していたお料理教室に一緒に通っていたので、それからたまに食事したりして仲良しです。
他の同期とも久しぶりに再会したのは2年くらい前。「夜のヒットスタジオ」という音楽番組でお世話になった芳村真理さんを囲む会を、薬丸くん夫妻がセッティングしてくれたんです。伊代ちゃん、三田寛子ちゃん、堀ちえみちゃんも集まって、グループLINEもはじめたので、それからは定期的に会うようになりましたね。
──堀ちえみさんには、舌がんの手術後の2019年の秋に私も取材をしました。ステージ4と告知されて一度は命を絶とうと思ったけれど、7人きょうだいの末っ子のお嬢様から「生きてほしい」と泣き叫ぶように言われたと。
早見 私も、テレビ局で偶然お互い収録があったときに、はじめて病気のことを聞いてびっくりして。その話も聞きました。うちの下の子が、ちえみちゃんの末っ子のお嬢ちゃんと同い年なんです。ちえみちゃんは、それまでもいろんな病気をして治ったところだったから、本当に「何で?」と思って、「がんばって!」と励まして。ちえみちゃんから、「(がんのことを)優から82年のみんなに伝えて」と頼まれたので、伊代ちゃんや薬丸くんに連絡したら、薬丸くんが他の人にも連絡してくれました。