この彼の言葉が、辛かったら彼に頼っていいんだ、と思えるきっかけになりました。たとえ完璧にできなかったとしても彼がフォローしてくれる、と一気に肩の力が抜けました。同時に、大切なのは母として完璧にこなすことじゃなくて、母親である自分がハッピーでいること。それが家族の幸せにつながるんだ、ということにも気がついたのです。そもそも“完璧”なんて人によって違うし、そこにこだわる必要なんてないんだ、と。
“自然にくっつける関係”だから甘えられる
私だけでなく、旦那さんのほうにも変化がありました。家事や育児に関して、それまで以上に手伝ってくれるようになりました。さらに、私が昔のように甘えられる関係に戻れるよう、意識してスキンシップをとってくれるようになったのです。
時々は、子どもを両親に預けて2人きりで過ごす時間を作ってくれたりもして、私も上手に甘えられるようになりました。今でも2人一緒に歩くときは、自然と腕を組んだり手をつないだりしています。これも彼のそうした気遣いのおかげです。
私の浮気防止術。
夫婦2人とも芸能界で仕事をしているせいか、「旦那さんがモテそうで心配じゃないですか」などと言われることがあります。けれども、私は旦那さんに対して浮気の心配をしたことはないんです。
どんなに「旦那さんに浮気をされないようにしなくちゃ!」と頑張っても、人の心をコントロールすることはできません。だから浮気の心配をして1人で不安になるよりも、旦那さんと一緒に「お互いに努力して、いい家庭にしていこう」とか、「家族みんなの幸せのために頑張ろう」と思うほうがずっと前向きだし、理想的だと思いませんか?
そうして居心地のよい幸せな家庭ができあがっていれば、旦那さんが家庭の外に目を向けるリスクは下げられるはず。私たちは15年近くかけてそういう状況が作れていると思うので、彼が家庭の外に目を向けることはまずない、と信じています。