20歳で妊娠、結婚し、今年でママ歴14年の辻󠄀希美さん。結婚15年を迎えてもなお、夫・杉浦太陽さんとのラブラブな様子を見せる辻󠄀さんに、世間から注目が集まっている。

 しかし、そんな辻󠄀さん夫婦も最初から今のような関係ではなかったという。結婚当初は、「なんで私だけがこんなに辛いの?」と、初めての育児にすれ違っていた2人。二度の離婚の危機を乗り越えた辻󠄀ちゃんだからこそ語ることができる“夫との関係の築き方”とは――。辻󠄀ちゃんによる『大好きな人と結婚した、その後。』(講談社)より一部抜粋して紹介する。(全2回の1回目/#2を読む)

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2度の離婚危機を乗り越えて、新たなステージに辿り着けました。

 今でこそ大きなケンカをすることはなくなりましたが、私たち夫婦にも2度、離婚の危機がありました。

 最初の危機がやってきたのは、20歳で長女を出産した直後です。私はホルモンバランスが不安定な状態で、体調もメンタルも絶不調。まとまった睡眠もとれず、いつもピリピリしていました。旦那さんはもちろん手伝ってくれようとするのですが、仕事で家にいないことも多く、授乳は私にしかできないし……と追い詰められていました。

見つめ合う辻󠄀ちゃんと杉浦太陽さん(公式ブログ「のんピース」より)

 周囲に親や友だちがいない状況だったこともあり、常に孤独でした。一対一で24時間、子どもと向き合うことがこんなにも大変だとは思っていませんでした。

 当時はとにかく必死。いつもいっぱいいっぱいだったので、旦那さんは“帰ってきて、ただ娘を可愛がっているだけ”に見えたのです。子どもだけじゃなく、私のフォローやケアもしてよ! と旦那さんに対する不満がたまっていくいっぽうでした。

 こんなに頑張っているのに、と私が思うのと同じように、旦那さんも思っていたでしょう。仕事で疲れて帰ってきた途端、余裕のない妻に文句ばかり言われてしまう。うんざりするのも当然です。今ならわかるのですが、やっと娘が寝たところに旦那さんが帰ってきた音で起きちゃってギャン泣き……なんてときは、本当に頭にきていました。

 この頃は旦那さんと衝突してばかり。「なんでわかってくれないの?」「なんで私だけがこんなに辛いの?」と、「なんで」「なんで」という言葉が止まりませんでした。でも私だけじゃなく、彼も辛かったのだと思います。お互い気持ちがすれ違ってしまい、会話すらほぼしない時期もありました。

 その後、ブログを始めて「私は一人じゃない」と思えたことで、精神的に落ち着いていきました。すると自然と、旦那さんとの関係も改善されていきました。