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2021/07/15

危険が現実のものになり

 その結果、当然のように危険が現実のものとなり、大量の雨と共に一斉に土石流となってしまったわけです。そして、現場の土地は、静岡県の差し押さえによって、事故の元となった盛り土をやらかした新幹線ビルディング社からZENホールディングス社を創業した麦島善光さんへと所有権が移っています。

 そして、そのZENホールディングス社の代理人を務めるのは、反原発訴訟で鳴らす弁護士・河合弘之さんであります。

脱原発の河合弘之弁護士、関電株主総会で大阪市代理人に:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN6M6DRJN6MPTIL019.html

 そのZENホールディングス社は「こんな問題を起こす粗雑な盛り土を施した前所有者の新幹線ビルディング社に対して法的措置を取る」と発表。土地を買ったときのアセスメントはどうなっているのか良く分かりませんが、こっちはこっちで揉めています。

©文藝春秋

過去のトラブルが掘り起こされる

 過去の事件や住民トラブルを掘り起こされて面倒が起きている新幹線ビルディング社に関しては、各種取材に対して当初受任していたとみられる弁護士の蜂谷英夫さんが応対をして「(新幹線ビルディング社には)責任はない」と応じていました。

不動産会社「責任はない」(読売新聞オンライン)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210708-OYT1T50087/

 その蜂谷英夫さんは先月まで大手不動産「大東建託」の社外監査役をされていた界隈では有名な人物で、新幹線ビルディング社となぜ代理人としての就任を求められるような関わりを持っていたのかは良く分かりません。が、ZENホールディングス社が保有・運営している盛り土隣接の伊豆山研修センターは、かねて大東建託が社員研修などで重ねて利用しており、10年近く前までは大東建託の創業者であった多田勝美さんの関係先であることは広く知られておりました。

 少なく見積もっても、前所有者から現所有者まで、何らかの形でこの谷の産廃入り盛り土に関わり、また、同じ地下水系を持つ(まあ、谷を埋めたんですから水系が同じなのは当たり前ですが)隣接地にこの伊豆山研修センターがあり、またメガソーラーが建っているというのは実に象徴的な話なのではないかと思います。

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