日本在住30年でも、いまだに文化の違いを強く感じます
JR東日本グループの子会社で駅構内の清掃をパーフェクトにやりとげてしまう会社「東日本環境アクセス」。同社のスタッフの皆さんの英語対応力をアップしようという「Have a Nice Day企画」を私が進めていることは前回の「山手線は『Green Line』、銀座線は『Gold Line』?」でお話ししましたね。私と一緒にこのプロジェクトを盛り上げてくれているパートナーは、アメリカ人エンジニアのジョンさんです。インバウンド・ビジネスを手がける私の会社「ジャーマン・インターナショナル」とパートナーシップを組んでいる「JI Core 50」の中心メンバーの一人で、長年日本に暮らしながら本業ではバリバリの外資系企業で働いています。
私たちは各事業所で行われている朝礼に月2回お邪魔して、5分間のスピーチを行い、Face to Faceで英語力強化をサポートしています。朝礼に出席するたびに、感心することがあるんです。それはアクセスさんのスタッフの方々の日本的な「清潔感へのこだわり」です。ジョンさんと私は2人とも30年近く日本に住んでいますが、いまだに、日本人と外国人の間にある文化の違いを強く感じることがしばしばありますね。
たとえば、われわれ外国人が戸惑う日本的カルチャーの一つに「靴の脱ぎ履き」があります。旅館や神社仏閣などの観光地では、靴を脱いだり履いたりする場面が多くて、私でさえ戸惑う場合も。初めて日本にやってきた外国人観光客は、ちょっとした“パニック状態”に陥っているはずです。
実はこのハードルに気づいたのはごく最近のこと。キッカケは、山形県天童市の旅館で女将さんから外国人のお客様への接客についてある質問を受けたことでした。