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一方で、子供同士で殺人事件が起きた場合、親の立場としては、被害者となった子供にはもう二度と会えないと同時に、加害者となった子供も逮捕され、容易に会うことはできなくなります。
加害者側がもともと親にも暴力を振るう、手のつけようのない子供だった……といったケースでは別ですが、加害者側にもそれなりの事情があれば、刑期を短くしてあげたり、場合によっては不起訴にしてあげられるように、その子を庇うような主張をするのも理解できることではあります。
未解決事件との大きな違い
また、世間の反応としても、他人の家庭内での殺人事件は「自分とは関係のない話」として、早々に忘れられることが多いのも現状です。犯人が誰なのか、その動機は何だったのかがすぐに明らかになり、「もしかしたら自分や家族、友人が巻き込まれていたかもしれない」といった心配をすることがないからです。
それと対照的なのが、多くの謎が残り続けている殺人――つまり、未解決事件です。凄惨な犯行を行った人物が誰なのかわからない。もしかすると、犯人は自分の隣に住んでいるかもしれない――。事件が解決するまで、そうした恐怖が人々の中から消えないのです。
実は、未解決事件の事故物件にも、非常に興味深い事例があるのですが……それはまた、別の機会にご紹介しましょう。