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「日本にもワクワクさせる男がいたじゃないか」

――「HENTAI」はもはや世界の共通語になりました。

(村西とおる事務所提供)

村西 だから日本人のエロスへの探求心はすごいんですよ。私もありとあらゆるセックスに挑戦してきましたけれど、タブーを破る度胸がなければ、世界には通用しません。コンプライアンスなんて言って小さくまとまらないでね、私を驚かせるようなエロスを発明してほしいです。挑戦しないことは最大のリスクなんですから。

――Netflixもよく「日本+エロス」に注目しましたよね。

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村西 Netflixの中でも、日本スタッフは最初は相当に迷ったようですが、思い切って「恥ずかしながら、日本にはこんな愚か者がいます」ってアメリカ本社におそるおそるプランを出したら、「日本にも、ワクワクさせる男がいたじゃないか」と即決だったと聞きました。日本人は自分たちのエロさの価値をまだよくわかってないんですよ。

――村西監督は最新のAVも見られるんですか?

村西 もちろん見ますよ。

「撮りたいな」と思う女性の条件

――今も女性と会った時に「この人を撮りたいな」って思うことはあるんですか?

村西 そう簡単には巡り合わないですね。最近は「全裸監督」のおかげで、これまで会ったことがない人に会うことが増えて、どんどん新しいエロスのイメージが湧いてきています。エロスのお仕事は、自分の中にある発想や才能だけを見つめていてもすぐに限界がきちゃうんです。でも自分が知らない魅力的な存在との出会いがあれば、新しいエロスの扉が開くんですよ。

村西とおる氏 ©️文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

――村西監督が開く新しい扉、見てみたいです。

村西 実は自分でも楽しくなってきてしまって、もう一度自分でAVメーカーを作ろうとしているんです。72歳になったからこそ表現できるエロス、というのがあるはずですからね。

――村西監督の“性欲”は尽きませんね。

村西 エロスの仕事の存在意義というのは、皆さんに喜びや感動を与えて元気にすることだと思っていますからね。

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