山田孝之(37)の白ブリーフ1枚での怪演や「ナイスですね!」など数々の名台詞で大きな話題になったNetflixのオリジナルドラマ「全裸監督」から2年、シーズン2がついに公開された。
前作に引き続き主演は山田孝之、周囲を固める玉山鉄二(41)、満島真之介(32)、森田望智(24)の続投に加え、シーズン2からは西内まりや(27)、宮沢りえ(48)など豪華キャスト陣が名を連ねている。
そして“アダルトビデオの帝王”と呼ばれたAV監督・村西とおる氏(72)の「文春オンライン」への登場も2年ぶりとなる。
「全裸監督シーズン2」では、シーズン1の中心的存在だった黒木香氏に加えて後に村西氏との間に1子をもうけた妻・乃木真梨子氏役を恒松祐里(22)が演じる。妻とのセックス映像が世に残ること、そんな状況の中で苦労しながら愛情を注いで育ててきた息子との関係について村西氏が語った。(全2回の1回め/後編を読む)
「監督の作品に出たい」
――「全裸監督」の大ヒット以降、村西監督の生活に変化はありましたか?
村西 声をかけられる機会が増えましたね。地下鉄のトイレで「監督ですか?」って後ろから声をかけられて、何だろうと思ってチャックを閉めて振り返ったら20代くらいの青年がいる。「一緒に写真を撮ってください」なんて初めて言われましたよ(笑)。私の人生は万引きや置き引きより少し上、の評価でしたが、「全裸監督」のおかげでワンランク上がってまともな人間として扱ってもらえることが増えたような気がします。
――たしかに監督は存在感があるので道でも気づきそうです。
村西 あとは「監督の作品に出たい」という方に声をかけられることが増えました。でも私の作品に出るってどういうことか本当にわかってるんでしょうか(笑)。本当にトビッキリの素人のお嬢さんが「出たい」と言ってきますからね。
――それほど「全裸監督」が話題になったのはなぜだったのでしょう。
村西 興味深いのは、日本のAVの話なんですけど世界中の人が見てくれていることなんです。世界190カ国の人たちに、国境も人種も宗教も超えて広がる作品ってそうないけれど、エロスへの興味は世界共通だったということでしょう。アジアと言えば韓流だったところに、「日本にもこんな面白いものがあるのか」と一矢報いたなと思ってますよ。